松田洋子さんの写真集『光の国へ Au pays de la lumière』が発売された。
写真集を開くと、主役は光だと感じる。そこに差す光こそが美しく、心を静かに震わせる。セザンヌやゴッホら多くの画家たちが描いた南フランスの光を求めて、松田さんも彼らの地へ赴いた。
風に揺れるカーテン、石段、古い門、夜の石畳を照らす光。暗い室内のほのかな灯りは黒バックのページにまとめ、白バックのページで挟み込んだ。そんな装丁からも光を大事に扱う繊細な感覚が感じられて心地いい。
写真集の出版を記念して、同名の写真展も開催される。
松田洋子写真集『光の国へ Au pays de la lumière』
体裁 235×200mm・96ページ
価格 4,000円（税込）
発売日 2022年8月
発行元 りぼん舎
松田洋子写真展『光の国へ Au pays de la lumière』
＜高松＞
会期 2022年10月28日 (金) ～31日 (月)
会場 gallery i-style
住所 香川県高松市上之町3-2-12 スカイコート桜町1F西
時間 12:00～18:00 (最終日は17:00まで)
＜岡山＞
会期 2022年10月30日 (日) ～11月1日 (火)
会場 pieni deux
住所 岡山県岡山市北区出石町1-4-6
時間 12:00～18:00
松田洋子 (Yoko Matsuda)
横浜市磯子区出身。パリフラワーアレンジメント研修で持参するため購入した初めてのカメラ「RICOH R-10」をきっかけに写真の楽しさを知り、広告カメラマンに師事、講座の企画運営を行う。2012年「まとりかりあ写真教室横浜」を立ち上げる。CP+、リコーフォトアカデミー、カルチャーセンターの講師や企業研修などを担当。海外・国内撮影ツアーも企画。
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〈文〉市井康延