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ハッセルブラッドの高画質はそのままに価格を抑えたシングルカメラのドローン「DJI Mavic 3 Classic」

DJIは、本格的な映像制作に対応するカメラドローン「Mavic 3 Classic」を2022年11月2日に発表し、予約を開始した。機体単体は2022年11月下旬発売予定、直販価格は216,700円 (税込)。

DJI Mavic 3 Classic

 

「Mavic 3 Classic」は、最上級カメラドローン「Mavic 3 シリーズ」の最新モデル。基本性能はフラッグシップの「Mavic 3」に準ずるが、搭載するカメラを2台から1台に絞ることで、価格を抑えた。

DJI Mavic 3 Classic
手前は「Mavic 3 Classic」、奥は「Mavic 3」

■カメラ・レンズはハッセルブラッド製

カメラ部は、スウェーデンのカメラメーカー Hasselblad (ハッセルブラッド) 製。センサーには4/3型CMOSセンサー (有効約2,000万画素) を用い、35mm判換算で24mm相当の広角レンズを一体化している。5.1K/50p、4K/60pの高精細動画撮影が可能。ハイフレームレートの4K/120p、FHD/200pにより、高品質のスローモーション映像の制作を行うこともできる。

DJI Mavic 3 Classic
ジンバルと一体化されたカメラを搭載。レンズ脇にハッセルブラッドのロゴ「H」が入る。

■写真・動画ともに高画質記録が可能

ISO感度はISO100〜6400。レンズはF2.8〜11の絞り調整が可能で、12.8ストップのダイナミックレンジに対応する。ハッセルブラッド独自のナチュラルカラーソリューションにより、写真撮影時は12bit RAW (RAWデータ記録が可能)、動画撮影時は10bit D-Logで映像が処理されるため、鮮明な色合い、豊かな階調が得られる。映像は2.4GHzの通信 (海外では5.8GHzでも使用可能) で送信するほか、microSDメモリーカードに記録を行う。

DJI Mavic 3 Classic
折りたたみ時

■便利な撮影機能を搭載

本製品は、ドローン撮影をサポートする撮影機能が充実。被写体をトラッキングし続ける「ActiveTrack 5.0」は、ドローンや被写体が移動しても、被写体を画面に捉え続ける。「マスターショット」は、AI技術を使用して撮影シーンを認識し、そのシーンに適した飛行ルートを算出する。「クイックショット」は撮影パターンを撮影者が選択し、ドローンがそのテンプレートに沿った飛行と撮影をするもの。そのほか、「ハイパーラプス」や「パノラマ」など一般のカメラユーザーになじみの撮影機能も搭載する。

DJI Mavic 3 Classic

■長時間のドローン撮影が可能

飛行部分の基本性能は、従来の「Mavic 3 シリーズ」に準じており、搭載する充電式バッテリーにより、ホバリングで約40分、飛行時間は約46分となっている。バッテリーは専用のポータブル充電器を使って約96分で満充電となる。

DJI Mavic 3 Classic
充電式の専用バッテリーは着脱式

 

ドローンの前後左右と上下の8箇所に障害物感知用のカメラを持ち、スムーズに障害物を回避する「APAS 5.0」を採用。また、10cm単位の高精度測位技術もあり、安定した状態でホバリングが可能。そのため、初心者でも安心して飛ばすことができる。

DJI Mavic 3 Classic
本体の突起部にある丸いものが障害物感知用のカメラ

 

さらに、撮影後にホームポイントまで最適な飛行ルートを自動的に決定し、素早く帰還する自動飛行機能も持っている。

DJI Mavic 3 Classic
液晶モニター付きのリモートコントローラー「DJI RC」でライブビュー映像を見ながら操作

リモートコントローラー付きのセットも発売

「Mavic 3 Classic」の運用に必要なリモートコントローラーを同梱したセットも販売される。

■DJI Mavic 3 Classic (DJI RC付属)

「Mavic 3 Classic」にリモートコントローラーである「DJI RC」送信機がセットになったもの。5.5型のFHDディスプレイを内蔵し、ドローンからのライブビュー映像を確認しながら操縦できる。4時間の連続駆動が可能なバッテリーを内蔵し、重量は390gと軽量。直販価格は252,670円 (税込)。2022年11月2日発売。

DJI Mavic 3 Classic

 

セット内容は、Mavic 3 Classic本体、充電式バッテリー、DJI RC送信機、低ノイズプロペラ1組、ポータブル充電器、ストレージカバー、RCの操作スティックの予備 (1組)、USB-Cケーブル。

DJI Mavic 3 Classic

■DJI Mavic 3 Classic (DJI RC-N1付属)

「Mavic 3 Classic」にリモートコントローラーである「RC-N1」送信機がセットになったもの。操作用のレバーやボタンを持つが、ディスプレイを持たない。ドローンのライブビュー映像を確認するには、手持ちのスマートフォンなどを組み合わせて使用する。直販価格は229,240円 (税込)。2022年11月下旬発売予定。

DJI Mavic 3 Classic

 

セット内容は、Mavic 3 Classic本体、充電式バッテリー、RC-N1送信機、低ノイズプロペラ1組、ポータブル充電器、ストレージカバー、RC-N1の操作スティックの予備 (1組)、USB-Cケーブル、各種ケーブル (スマートフォン接続用3本)。

DJI Mavic 3 Classic

アクセサリー

■DJI Mavic 3 Fly More Kit Plus

「Mavic 3 Classic」にぴったりなショルダーバッグと2個の充電式バッテリー、複数のバッテリーを充電する充電ハブなどがセットになったもの。単体で購入するよりお得なセットとなっている。直販価格は76,560円 (税込)。

DJI Mavic 3 Fly More Kit Plus

セット内容は、DJIショルダーバッグ、充電式バッテリー2本、100Wバッテリー充電ハブ、65Wカーチャージャー、低ノイズプロペラ (3組)。

DJI Mavic 3 Classic 主な仕様

機体

離陸重量 895g
折りたたみ時サイズ 221×96.3×90.3mm (プロペラなし)
展開時サイズ 347.5×283×107.7mm (プロペラなし)
運用限界高度 6,000m (海抜)
最大飛行時間 46分 (ホバリング時間 40分)
最大飛行距離 約30km
内部ストレージ 8GB (空き容量 約7.2GB)

Hasselbladカメラ

センサー 4/3型CMOS、有効約2000万画素
レンズ 24mm (35mm判換算)
絞り F2.8〜F11
シャッター速度 1/8000〜8秒 (電子シャッター)
ISO感度
静止画 ISO100〜6400
動画 ISO100〜6400 (D-Log時 ISO400〜1600、HLG時 ISO100〜1600、ナイトモード ISO800〜12800)
静止画解像度 最大5280×3956ピクセル (JPEG、RAW)
動画フォーマット MP4/MOV (MPEG4 AVC/H.264、HEVC/H.265 最大200Mbps)
動画解像度
5.1K : 5120×2700 @24/25/30/48/50 fps
DCI 4K : 4096×2160 @24/25/30/48/50/60/120 fps
4K : 3840×2160 @24/25/30/48/50/60/120 fps
FHD : 1920×1080 @24/25/30/48/50/60/120/200 fps
デジタルズーム 3倍
記録メディア microSDメモリーカード (UHS-I)

その他

ジンバル 3軸モーター搭載 (チルト、ロール、パン)
検知システム 全方向デュアルビジョンシステム、機体底部の赤外線センサー
映像伝送 2.4GHz、5.8GHz (日本国内は2.4GHzのみ)
ライブビュー品質 1080p @30fps、1080p @60fps
バッテリー容量 5000mAh
バッテリー重量 335.5g
同梱品 充電式バッテリー、低ノイズプロペラ (1組)、ストレージカバー