ライカカメラは、ライカLマウントの広角レンズ「ライカ ズミクロンSL f2/35mm ASPH.」と標準レンズ「ライカ ズミクロンSL f2/50mm ASPH.」を2023年3月に発売する。価格は「ライカ ズミクロンSL f2/35mm ASPH.」が330,000円、「ライカ ズミクロンSL f2/50mm ASPH.」が286,000円 (いずれも税込)。
本製品は「ライカSLシステム」のラインナップを拡充するコンパクトな新レンズ。すでに同システムには、焦点距離と開放F値が同じ「ライカ アポ ズミクロンSL f2/35mm ASPH.」と「ライカ アポ ズミクロンSL f2/50mm ASPH.」があるが、この2本は最高画質を目指したアポタイプのレンズで、サイズや質量が大きく、高価格であった。これに対して新しい2本のズミクロンは重さがほぼ半分で、コンパクトなデザインが特長。
鏡筒は金属製 (マグネシウム、アルミニウム) で、防塵・防滴仕様となっている。また、レンズ最前面には疎水性のAqua-Duraコーティングが施され、撥水・防汚効果が得られる。
ライカ ズミクロンSL f2/35mm ASPH.
ライカSLシステムの明るく、コンパクトな広角レンズ。レンズ構成は9群11枚で、非球面レンズを3枚 (6面)、異常部分分散ガラス3枚を使用して、高い描写性能を実現している。最短撮影距離は0.24mと、「ライカ アポ ズミクロンSL f2/35mm ASPH.」より若干、近接撮影能力が高くなっている。
フォーカシングには新開発のリニアダイレクトドライブ方式を用い、スピーディーかつスムーズなピント合わせが可能。静音性が高く、動画撮影にも対応する。
■主な仕様
対応マウント Lマウント
対応撮像画面サイズ 35mmフルサイズ
フォーカス AF
焦点距離 35mm
レンズ構成 9群11枚 (非球面レンズ3枚、異常部分分散ガラス3枚)
開放絞り F2
最小絞り F22
最短撮影距離 0.24m
最大撮影倍率 1：4.6
フィルター径 E67 (67mm)
最大径×長さ 約φ74.5×83mm
質量 約400g
付属品 レンズフード
ライカ ズミクロンSL f2/50mm ASPH.
ライカSLシステムの明るく、コンパクトな標準レンズ。レンズ構成は8群9枚で、非球面レンズを3枚 (6面) と、そのほか異常部分分散ガラスも使用している。最短撮影距離は0.45m。
フォーカシングには新開発のリニアダイレクトドライブ方式を用い、スピーディーかつスムーズなピント合わせが可能。静音性が高く、動画撮影にも対応する。
■主な仕様
対応マウント Lマウント
対応撮像画面サイズ 35mmフルサイズ
フォーカス AF
焦点距離 50mm
レンズ構成 8群9枚 (非球面レンズ3枚、異常部分分散ガラス)
開放絞り F2
最小絞り F22
最短撮影距離 0.45m
最大撮影倍率 1：7.4
フィルター径 E67 (67mm)
最大径×長さ 約φ74.5×83mm
質量 約402g
付属品 レンズフード
「ライカSL2」「ライカSL2-S」とのセットも発売
「ライカSL2」「ライカSL2-S」それぞれに「ライカ ズミクロンSL f2/35mm ASPH.」または「ライカ ズミクロンSL f2/50mm ASPH.」が付属するセットも2023年2月18日に発売する。価格は以下のとおり。
- ライカSL2 ズミクロンSL f2/35mm ASPH.セット 1,188,000円 (税込)
- ライカSL2 ズミクロンSL f2/50mm ASPH.セット 1,144,000円 (税込)
- ライカSL2-S ズミクロンSL f2/35mm ASPH.セット 924,000円 (税込)
- ライカSL2-S ズミクロンSL f2/50mm ASPH.セット 880,000円 (税込)