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ボディ内手ブレ補正を搭載したライカのフルサイズミラーレス「ライカ SL2」

ライカカメラジャパンは、フルサイズミラーレスカメラ「ライカ SL2」を2019年11月下旬に発売する。希望小売価格は935,000円(税込)。

※2022年5月10日より価格が改定されたため記事内の価格を更新しました。 (税別 810,000円 → 税込 935,000円)。

<2023.6.17> シルバーモデルが2023年7月発売。

ライカ SL2
アポ・ズミクロンSL f2/50mm ASPH. 装着例

 

「ライカ SL2」は、2015年に誕生した「ライカ SL」の後継機。ライカのミラーレスの次世代を担うカメラだ。撮像素子に4700万画素のフルサイズCMOSセンサーを採用し、高い解像感と高画質を実現。そしてついにボディ内手ブレ補正機構(補正効果 5.5段)を搭載。撮影領域を拡大するとともに、SLシステムの単焦点レンズやMシステムレンズなど手ブレ補正機構を搭載していないレンズでも手ブレを抑えて撮影することが可能になった。

オートフォーカスに、被写体の動きに応じてカメラが自動的にAFsとAFcを切り換える「インテリジェントAF機能」を搭載。メカシャッター使用時は最大記録画素数で10コマ/秒、電子シャッター使用時は最大記録画素数で20コマ/秒の高速連写が可能だ。

動画にもしっかり対応しており、最大で5K/29.97fps、シネマ4K(C4K)モードでは最大59.94fps、フルHDモードでは最大180fpsの動画を撮影できる。何かと話題のLマウントを象徴するフラッグシップ機としてふさわしい仕上がりになっている。

アルミニウムおよびマグネシウムのボディに合皮の外装を採用することで、シンプルながらエレガントなスタイルを実現。手に持つと高級機らしい堅牢さが伝わってくる。購入後はファームウェアを定期的に最新バージョンにアップデートすることにより、将来的にも常に最新の機能・性能で撮影を楽しめる。

ライカ SL2
▲アポ・ズミクロンSL f2/50mm ASPH. 装着例

 

主な操作部は、クリックホイールとジョイスティック、そしてタッチパネル液晶モニターの左側にレイアウトされた3つのボタンで素早く行える。インターフェースのデザインはMシステムやQシリーズがベースになっていて、わかりやすいもの。

ライカ SL2

 

「ライカ SL」で評価の高かった液晶ビューファインダーはさらに576万ドット/120fpsに進化。他機種を寄せ付けない、大きく緻密な有機EL製EVFは覗くと感動モノ。タッチパネル液晶モニターも、サイズは3.2型、ドット数210万ドットと使いやすくなっている。

ライカ SL2

 

SDダブルスロットを採用。UHS-IIのSDHC/SDXCメモリーカードを推奨している。4GBのバッファーメモリーを採用し、DNGで78枚、JPEGで100枚まで撮影できる。

ライカ SL2

2つのスロットは両方ともにUHS-IIに対応。画像をDNG形式とJPEG形式で同時に記録する場合でも、より高速に記録できる。

 

マウントはもちろん「Lマウント」。ラインアップの拡充が続くSLレンズ以外にも、TLレンズも使用でき、さらにMレンズをはじめ、SレンズやRレンズも、アダプターを介すことで撮影を楽しむことができる。また、Lマウントアライアンスに参加しているパナソニックとシグマの対応レンズも使用できるから、Lマウントレンズには今後も目が離せない。

 

ライカ SL2 主な仕様

有効画素数 4700万画素
撮像素子 35mmフルサイズCMOSセンサー
マウント ライカLマウント
ISO感度 ISO 50~50000
シャッター速度 1/8000秒~30分
ファインダー 576万ドット 電子ビューファインダー (倍率 0.78倍)
画像モニター 3.2型 210万ドット タッチパネル液晶モニター
記録媒体 SD/SDHC/SDXCメモリーカード(UHS-I・UHS-II対応)
手ブレ補正 5軸ボディ内手ブレ補正機構 (補正効果 5.5段)
画像処理エンジン LEICA MAESTRO II
AF測距点 225点
材質 アルミニウムおよびマグネシウム(本体)、合成皮革(外装)
防滴仕様 IEC60529のIP54相当
サイズ(幅×高さ×奥行き) 146×107×83mm
質量 約40g(バッテリーを除く)

 

 

〈文〉稲葉利二