ニュース

赤瀬川原平が見つめたものとは? 写真と言葉を編んだ『1985-1990 赤瀬川原平のまなざしから』

赤瀬川原平さんの写真と言葉を編んだ写真集『1985-1990 赤瀬川原平のまなざしから』が発売された。

1985-1990 赤瀬川原平のまなざしから

 

四角いフレームに収め、凝視すると味わいが出る風景がある。きっと多くの人が、その場を通り過ぎても気づかない風景だ。

赤瀬川さんの書斎には、1985年から2006年に撮られた約4万枚のポジフィルムが整理して保管されているそうだ。国内だけでなく、英国、韓国、中国の街角もある。長い時と人が生きてきた痕跡が、壁や道、モノに重なり、不可思議な空間を作り出している。

1985-1990 赤瀬川原平のまなざしから

著者 赤瀬川原平
体裁 200×200mm・168ページ
価格 3,500円(税込)
発売日 2023年2月1日
発行 りぼん舎

 

赤瀬川原平 (Genpei Akasegawa)

1937年、神奈川県生まれ。アーティスト、漫画家、芥川賞作家であり、カメラとの遭遇による「超芸術トマソン」の発見、そして「路上観察学会」の結成など多彩な世界を表現した。2014年10月26日没。

 

〈文〉市井康延