全国に5か所あるソニー直営店のひとつ「ソニーストア 札幌」が、2023年7月20日にリニューアルオープンした。移転先の複合商業施設「moyuk SAPPORO (モユク サッポロ)」は、都市型水族館「AOAO SAPPORO (アオアオ サッポロ)」も入っている話題のスポットだ。
ここがソニーストアの最先端! いろんなことが新しい「ソニーストア 札幌」
■注目の「moyuk SAPPORO」3Fに移転
「moyuk SAPPORO」は、札幌の中心部にあるもっとも古い商店街・狸小路の3丁目交差点に位置する。さっぽろ地下街「ポールタウン」にも直結する地上7階・地下2階の複合施設だ。
「ソニーストア 札幌」があるのは、「moyuk SAPPORO」の3階。同じフロアには「ロフト」が今秋開店予定で、4階~6階には都市型水族館「AOAO SAPPORO」が入っている。さらに上層階はマンションと、いま札幌でもっとも注目されるスポットになっている。
店舗の広さは約100坪あって、以前の「ソニーストア 札幌」とほぼ同じ広さということだが、2フロアだったのが1フロアになったことで、広く開放的になり、展示も見やすくなった。間口は5店舗あるソニーストアの中でもっとも広いとのことだ。
■「α6700」「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」を先行展示
カメラコーナーには最新機種を含む現行モデルがすべて揃えられている。
発売前のAPS-Cミラーレスカメラ「α6700」と第2世代の望遠ズームレンズ「FE 70-200mm F4 Macro G OSS II」、ショットガンマイクロホン「ECM-M1」(いずれも7月28日発売) が先行展示されており、実際に手に取って操作感を確かめることができた。
■ソニーストア初の動画撮影&制作/配信コーナー
注目は、「動画撮影&制作/配信コーナー」がソニーストアとして初めて設置されたこと。カメラ愛好家だけでなく、クリエイターが集まる場を目指したものだ。個人でも動画撮影やライブ配信をしたいというニーズが増えてきており、それに応えるために、実際の作業環境をイメージして機材が揃えられている。
実際に撮影から配信、編集ができる環境が用意されている。ボタンを押せば配信できる状態まで整えられているが、実際に配信を行なうことはできないとのこと。
「ソニーストア 札幌」では、「動画マスター」と呼ばれる専門スタッフが在籍して機材選びを案内するほか、「αシリーズ」や「Cinema Lineシリーズ」などを活用した撮影〜編集〜配信のワークフローを提案・解説していくことを予定している。現在は「ソニーストア札幌」のみの取り組みだが、ここを皮切りに、今後はほかのソニーストアでも展開していく予定だそうだ。
■ほかにも新しい取り組みが
また、「ソニーストア 札幌」での新たな取り組みとして、スタイリスト (販売スタッフ) の名刺を刷新。名刺にあるQRコードをスマートフォンなどで読み込むことで、接客の指名予約ができるようになっている。こちらも順次全国のソニーストアに展開していく予定とのことだ。ちなみにソニーストアでは、スタッフは生活をスタイリングするという意味で「スタイリスト」と呼んでいる。商品の購入後もつながり続ける信頼されるパートナーを目指しているのだそうだ。
プロのフォトグラファーやビデオグラファー向け有料会員サービス「ソニー・イメージング・プロ・サポート」の窓口を設置して、機材のメンテナンスや修理にも対応していく。
ソニー製品に詳しいスタイリストによる説明を聞いて、気に入った製品をすぐに持ち帰ることができるのがソニーストアの魅力のひとつ。商談コーナーのカウンター奥には、カメラやレンズ以外にも製品在庫が豊富に並べられていた。
■ソニーストア 札幌
住所 北海道札幌市中央区南2条西3丁目20 moyuk SAPPORO 3F
営業時間 11:00~19:00
TEL 050-3754-9620
ギャラリースペースのこけら落としはスペシャルパートナー・斎藤佑樹さんの写真展
カメラコーナーの奥には、ギャラリースペース「αプラザ」が設けられている。現在は企画展だけで、公募の予定はないということだが、移動可能な什器を設置しているので、今後はスペースを広げてワークショップなどの開催も予定されている。
移転オープンして最初の写真展は、ソニーαシリーズのユーザーでもあり、札幌ともゆかりの深い元北海道日本ハムファイターズ・斎藤佑樹さんの写真展「On the Mound」。2023年8月9日まで開催中だ。写真展は全国のソニーストアを巡回する予定になっている。
オープン初日には、「ソニーストア スペシャルパートナー」に就任した斎藤佑樹さんが来場して、展示作品を解説してくれた。写真展のタイトルを「On the Mound」と名付けたように、幼い頃から見てきた球場やマウンドの景色がメインだ。
今回は動画の撮影にも挑戦したという斎藤さん。その作品も展示されている。撮影は大変だったそうだが、今度は撮影だけでなく編集にもチャレンジしてみたいと意欲をのぞかせていた。
「ソニーストア 札幌」前のコンコースには、斎藤さんが撮影した「エスコンフィールド HOKKAIDO」をテーマにした作品も展示されている。
■斎藤佑樹写真展 ~On the Mound~ スケジュール
- 2023年7月20日 (木) ~8月9日 (水) ソニーストア 札幌
- 2023年8月30日 (水) ~9月12日 (火) ソニーストア 銀座
- 2023年9月16日 (土) ~22日 (金) ソニーストア 大阪
- 2023年11月25日 (土) ~12月14日 (木) ソニーストア 福岡天神
- 2023年12月23日 (土) ~2024年1月11日 (木) ソニーストア 名古屋
「moyuk SAPPORO」のオープニングイベントに潜入!
「moyuk SAPPORO」のオープンを記念したテープカットには、「ソニーストア スペシャルパートナー」の斎藤佑樹さんと粂川滋ソニーマーケティング株式会社代表取締役社長も参加した。
水族館「AOAO SAPPORO」にも行ってみた!
「ソニーストア 札幌」のある3階の上、4〜6階には都市型水族館「AOAO SAPPORO」がある。どんなところか、ちょっとだけ覗いてみた。
「まちなかにある自然への入り口」をコンセプトに、250種4,000点の生物が展示されている。その中には、ペンギンやクラゲなどもいる。
展示エリアは決められた動線がなく、フラッシュを使わなければ写真撮影もできる。水族館のバックヤードも公開されている。
都市型水族館ということで、海水も館内で作っている。そんな舞台裏も見ることができるようになっている。
「ライブラリー アクアリウム」では生物の特徴や魅力にフォーカスして、図書館のように分類された水槽と本が並べて展示されている。
展示を見るだけでなく、空間を楽しむことができるのも「AOAO SAPPORO」の特徴の一つ。コワーキングスペースやベビールームなど、座ってくつろいだり、仕事ができるスペースも設けられている。
美術館のような空間の「ネイチャー アクアリウム」は水草が繁茂する水中の景観が特徴。小さな生物の営みを、ありのままの姿で展示している。
パンとお酒が楽しめる「シロクマベーカリー&」。館内は全フロア飲食可能で、クロワッサン片手に水槽を眺めることもできる。
「AOAO SAPPORO」の大きな魅力が、ペンギンを間近で見られること。泳いでいる姿や陸場を飛び跳ねる様子など、上からも下からも観察できる。また、夕方から夜にかけて照明を暗くする「ムーンライトアクアリウム」では、夜の生物の活動を観察することもできるようになっている。
エントランス脇のミュージアムショップには、愛くるしいペンギンがぎっしりと並んでいた。約70種類のオリジナルグッズのほかに、展示に連動したグッズなども販売される。
■AOAO SAPPORO
住所 北海道札幌市中央区南2条西3丁目20 moyuk SAPPORO 4F〜6F
営業時間 10:00〜22:00 (最終入館は21:00まで)
入館料 大人 (高校生以上) 2,200円、こども (小中学生) 1,100円、幼児 (3歳以上) 200円
※入館料は時期によって変動します。