ニュース

10万円台でスタートできる! デュアルカメラを搭載した軽量ドローン「DJI Air 3」

DJIは、カメラドローン「DJI Air 3」を2023年7月25日に発売した。販売価格は、129,800円 (税込) より。

DJI Air 3

 

「Air 3」は、DJIカメラドローンのフラッグシップモデル「Mavicシリーズ」とエントリーモデル「Miniシリーズ」の中間に位置するアドバンストモデル。2021年4月15日に発売された「Air 2S」からいくつかの点でアップグレードされている。

DJI Air 3

■広角+中望遠のデュアルカメラ搭載

最大の特長はデュアルカメラの搭載。「Air 2S」は22mm相当 (35mm判換算) の超広角レンズを持つカメラ1基を搭載していたが、「Air 3」では24mm相当のレンズを持つ広角カメラと70mm相当の中望遠カメラの2基を搭載する。この中望遠カメラはロスレス光学3倍ズームが可能で、被写体を大きく捉えることができるほか、圧縮効果を生かした撮影も行なえる。

DJI Air 3
ジンバル機構が搭載された正面のカメラ部。下側が広角カメラ、上側が中望遠カメラ。

 

2基のカメラの撮像素子はいずれも1/1.3インチのCMOSセンサーで、どちらのカメラで撮影しても同等の画質が得られ、カメラを切り替えながら撮ることができる。動画撮影は4K/60fpsで、HDR動画に対応。4K/100fps撮影では、スローモーション動画が得られる。さらにカラーモードは10-bit D-Log M、10-bit HLGをサポートする。静止画は両カメラとも最大4800万画素での撮影が可能。

DJI Air 3
画角の広い広角カメラで撮影された画像。
DJI Air 3
少し離れた場所から中望遠カメラで撮影。圧縮効果が効いた映像となっている。

■飛行時間が伸び、映像転送性能がアップ

飛行時間は最大46分となり、前モデルの「Air 2S」から48%も長く飛行できるようになった。また、フラッグシップの「Mavicシリーズ」に採用された全方向障害物検知が採用され、APAS 5.0を使用して、スムーズな動きで障害物を回避する能力を持つ。

DJI Air 3
1回の飛行でより多くの映像・画像が撮れるようになった。

 

さらに、次世代O4映像伝送に対応し、最新のリモートコントローラー「RC 2」を使うことで、最大20kmの伝送距離 (日本国内では10km) を実現。1080p/60fpsの伝送 (従来機では1080p/30fps) が可能となった。

DJI Air 3
最新の送信機「RC 2」との組み合わせで伝送距離が伸びる。

■自動航行機能は「Mavicシリーズ」並み

インテリジェント機能では、「Airシリーズ」で初めて、「ウェイポイント機能」(地図上の指定した座標を自動航行) に対応。飛行ルートと撮影アクションを事前に設定すれば、高度なカメラワークを自動で実行する。被写体を追尾する「ActiveTrack (アクティブトラック)」機能も上級機の「Mavic 3 Pro」と同等の5.0に強化されている。

DJI Air 3

発売されたパッケージは3種類

「Air 3」の運用に必要なリモートコントローラーや予備バッテリーなどが同梱されたセットが3種類用意されている。

DJI Air 3 (DJI RC-N2付属)

「Air 3」にリモートコントローラー「DJI RC-N2」が付属するベーシックセット。RC-N2送信機は液晶モニターを持たないため、手持ちのスマートフォンを取り付けてモニターとする。バッテリーは1本、バッテリー充電用のUSBケーブル、専用のプロペラ1組、RC-N2にスマホを接続するためのケーブル2種、ジンバル部のプロテクターも同梱される。販売価格は129,800円 (税込)。

DJI Air 3
「DJI RC-N2」が付属する基本セット

DJI Air 3

DJI Air 3 Fly Moreコンボ (DJI RC-N2付属)

「Air 3」にリモートコントローラー「DJI RC-N2」が付属し、予備のバッテリーが2本追加された実用性の高いセット。RC-N2送信機は液晶モニターを持たないため、スマートフォンを取り付けてモニターとする。バッテリーは3本、バッテリー充電ハブ、バッテリー充電用のUSBケーブル、専用のプロペラ1組、RC-N2にスマホを接続するためのケーブル2種、ジンバル部のプロテクター、ショルダーバッグが同梱される。販売価格は165,000円 (税込)。

DJI Air 3
「Fly Moreコンボ」に付属するバッテリー充電ハブは、複数のバッテリーから残量が最も多いバッテリーに電力を移動させる機能を持つ優れもの (写真は「DJI RC 2」が付属するセットのもの)

DJI Air 3

DJI Air 3 Fly Moreコンボ (DJI RC 2付属)

「Air 3」に高性能リモートコントローラー「DJI RC 2」が付属し、予備のバッテリーが2本追加された上級セット。バッテリーは3本、バッテリー充電ハブ、バッテリー充電用のUSBケーブル、専用のプロペラ1組、ジンバル部のプロテクター、ショルダーバッグが同梱される。販売価格は187,000円 (税込)。

DJI Air 3
5.5インチ1080pディスプレイを搭載した「DJI RC 2」が付属

DJI Air 3

DJI Air 3 主な仕様

機体

離陸重量 720g
折りたたみ時サイズ 207×100.5×91.1mm (プロペラなし)
展開時サイズ 258.8×326×105.8mm (プロペラなし)
運用限界高度 6,000m (海抜)
最大飛行時間 46分 (ホバリング時間 42分)
最大航続距離 32km
内部ストレージ 8GB
記録メディア microSDメモリーカード (最大512GB)

カメラ

センサー 1/1.3インチCMOS (広角カメラ、中望遠カメラ)
FOV 広角カメラ:82° 中望遠カメラ:35°
レンズ 広角カメラ 24mm相当 (35mm判換算)、中望遠カメラ 70mm相当 (35mm判換算)
絞り 広角カメラ:F1.7 中望遠カメラ:F2.8
シャッター速度 1/8000〜2秒 (12MP時 最大1/16000秒)
ISO感度 静止画 ISO100〜3200 (12MP時 最大ISO6400)、動画 ISO100〜6400 (D-Log M/HLG時 ISO100〜1600、ナイトモード時 ISO100〜12800)
静止画解像度 8064×6048ピクセル (JPEG、RAW)
動画フォーマット MP4 (MPEG-4 AVC/H.264、HEVC/H.265)
動画解像度
4K : 3840×216 0@24/25/30/48/50/60/100 fps
FHD : 1920×1080 @24/25/30/48/50/60/100/200 fps
2.7K 縦向き : 1512×2688 @24/25/30/48/50/60 fps
FHD 縦向き : 1080×1920 @24/25/30/48/50/60 fps
※スローモーション撮影

その他

ジンバル 3軸メカニカルジンバル (チルト、ロール、パン)
検知システム 全方向デュアルビジョンシステム、機体底部の赤外線センサー
映像伝送 2.4GHz、5.1GHz、5.8GHz (日本国内は2.4GHzのみ)
ライブビュー品質 1080p @30fps、1080p @60fps
バッテリー容量 4241mAh
バッテリー重量 約267g