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向こう側には何がある? 想像力を刺激する“窓のポートレート” 奥山由之写真集『windows』

奥山由之さんの写真集『windows』が発売された。

奥山由之『windows』

 

誰もが町を歩き、通りすがりの家の窓に目を止めたことがあるだろう。瀟洒な建物にある窓が雑然としていて、そのアンバランスさに驚いた経験がある。

窓を見る行為は「見知らぬ誰かと見つめ合うことに等しい」と奥山さんは言う。コロナ禍の2020年4月から2年半、都内を巡り、約10万枚の窓を撮影した。そのガラスは凹凸や網が入ったものを選んだことで、中の様子はリアリティーが薄れ、想像力を刺激する曖昧さが生まれる。掲載作品は724点。

奥山由之『windows』

体裁 194×205mm・752ページ
価格 11,000円(税込)
発売日 2023年6月17日
発行 赤々舎

 

奥山由之 (Yoshiyuki Okuyama)

1991年、東京生まれ。第34回写真新世紀優秀賞受賞。第47回講談社出版文化賞写真賞受賞。主な写真集に『flowers』(赤々舎)、『As the Call, So the Echo』(赤々舎)、『BEST BEFORE』(青幻舎)、『POCARI SWEAT』(青幻舎)、『BACON ICE CREAM』(PARCO出版)、『Girl』(PLANCTON)、『君の住む街』(SPACE SHOWER BOOKS)、『Los Angeles / San Francisco』(Union publishing)、『The Good Side』(Editions Bessard)、『Ton! Tan! Pan! Don!』(bookshop M) などがある。
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〈文〉市井康延