ニュース

高解像とボケ味を両立させたラージフォーマット用の大口径標準レンズ「富士フイルム GF55mmF1.7 R WR」

富士フイルムは、ラージフォーマットミラーレスカメラGFXシリーズ用の交換レンズ「フジノンレンズ GF55mmF1.7 R WR」を2023年9月28日に発売する。希望小売価格は402,600円 (税込)。

GF55mmF1.7 R WR

 

「GF55mmF1.7 R WR」は、開放絞り値F1.7の大口径標準レンズで、35mm判換算で44mm相当の画角を持つ。EDレンズ2枚、非球面レンズ2枚を含む10群14枚のレンズ構成で、柔らかく美しいボケ味が得られる。特に超高精度な非球面レンズを絞りの後ろに配置することで、球面収差を最適化して後ボケを柔らかくしたという。さらに、レンズ後方にもう1枚の非球面レンズを配置することで、周辺まで高い解像性能を確保している。

GFX100 II + GF55mmF1.7 R WR
GFX100 II」への装着例

 

円形に近い絞り形状を実現する11枚羽根絞りを、GFレンズとしては初めて採用。開放から少し絞った位置でも円形の美しいボケとなる。

AF駆動にはDCモーターを採用。レスポンスに優れ、被写体を素早く捉え、正確にピントを合わせる。最短撮影距離は0.5mで、被写体に近づいての撮影にも強い。

鏡筒の9か所にシーリングを施した防塵・防滴・−10℃の耐低温構造を用いており、小雨やホコリが舞う環境下でも安心して撮影できる。

最新のGFレンズ開発ロードマップを更新

「GF55mmF1.7 R WR」の発表とともに、2本のレンズを加えた最新のGFレンズ開発ロードマップが公開された。

■超望遠単焦点レンズ

焦点距離500mm (35mm判換算 396mm相当) の超望遠単焦点レンズ。発表時の資料映像では、「GF500mmF5.6」と表記されていた。従来のGFレンズで最長の焦点距離は250mmだったが、一気に2倍に拡張。さらに、テレコンバーターを装着することで、最大700mm (35mm判換算 554mm相当) までカバーする。野鳥や野生動物、飛行機などの撮影を想定して開発される。2024年発売を予定。

■パワーズームレンズ

焦点域は非公表だが、標準域をカバーする電動駆動のズームレンズで、動画撮影に適した標準ズームレンズとして開発される。2025年までの発売を予定。

FUJIFILM フジノンレンズ GF55mmF1.7 R WR 主な仕様

マウント 富士フイルムGマウント
焦点距離 55mm (35mm判換算 44mm相当)
画角 52.9°
開放絞り F1.7
最小絞り F22
絞り羽根枚数 11枚 (円形絞り)
最短撮影距離 0.5m
最大撮影倍率 0.17倍
フィルター径 77mm
最大径×全長 φ94.7×99.3mm
質量 780g
付属品 レンズフロントキャップ FLCP-77、レンズリアキャップ RLCP-002、レンズフード、レンズポーチ