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柔らかなボケが魅力、ポートレートに最適な中望遠レンズ「ハッセルブラッド XCD 2,5/90V」

セキドは、Hasselblad (ハッセルブラッド) の中判ミラーレスカメラ用中望遠レンズ「XCD 2,5/90V」を2023年12月21日に発売した。価格はオープン。参考価格は671,000円 (税込)。

XCD 2,5/90V

 

「XCD 2,5/90V」は、ハッセルブラッドXシステム用の中望遠レンズ。焦点距離は90mm、35mm判換算で71mm相当の画角を持つ。ハッセルブラッドXマウントにはすでに「XDC 3,2/90」があるが、新製品の「XCD 2,5/90V」は開放絞り値がさらに明るいうえ、11%軽量化され、重量が551gとなった。

XCD 2,5/90V
柔らかなボケが得られ、ポートレート撮影に最適。

■優れた光学性能

レンズ構成は、ED (異常分散) レンズ1枚と大口径の非球面レンズ1枚を含む6群9枚。色収差を軽減し、優れた解像度と色再現性を発揮する。コンパクトなサイズだが、1億画素の解像度の要件を満たすレンズ設計がなされている。

XCD 2,5/90V
前群にEDレンズ、最後部に大口径の非球面レンズを配置。

■高速・高精度なAF

フォーカシングモジュールには、リニアステッピングモーターと小型のフォーカスレンズ群を採用。迅速で正確なフォーカシングを実現している。さらに、「X2D 100C」に搭載されたPDAF (位相差AF) と組み合わせれば、より素早く被写体に合焦する。

XCD 2,5/90V
AF駆動にはステッピングモーターを使用。

■日中シンクロにも強いレンズシャッター

ハッセルブラッドXシステムのレンズはレンズシャッター式となっていて、この「XDC 2,5/90V」も、小型でパワフルなシャッターユニットを内蔵。シャッター速度は最速1/4000秒で、どのシャッター速度でもストロボ同調する。そのため、日中シンクロ撮影などで、高速シャッターを使用可能。

XCD 2,5/90V
大口径レンズシャッターを内藏。

■新たにコントロールリングを追加

金属製の精巧に作られた鏡筒には、フォーカスリングに加え、新たにコントロールを追加。任意の機能をコントロールリングに割り当て、操作性を向上させる。コントロールリングを搭載した新タイプのレンズは、2022年9月に発売された「XCD 2,5/38V」「XCD 2,5/55V」に続き、3本目となる。

XCD 2,5/90V
フォーカスリングの下側、マウント寄りにコントロールリングを装備 (写真はレンズフード装着時)。
XCD 2,5/90V
鏡筒に「V」のロゴが入ったプレートが設けられている。

Hasselblad XDC 2,5/90V 主な仕様

マウント ハッセルブラッドX
焦点距離 90mm (35mm判換算 71mm相当)
レンズ構成 6群9枚 (非球面レンズ1枚、EDレンズ1枚)
画角 34°
開放絞り F2.5
最小絞り F32
最短撮影距離 0.67m
最大撮影倍率 1:5.8
フィルター径 72mm
最大径×長さ φ75×95mm (マウント部を除く)
重量 551g