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8K対応のコンパクトなシネAFレンズに望遠タイプが登場「サムヤン V-AF 100mm T2.3」

ケンコー・トキナーは、SAMYANG (サムヤン) ブランドからフルサイズ対応のEマウント用シネAFレンズ「V-AF 100mm T2.3」を2024年1月26日に発売する。価格はオープン。参考価格は103,400円 (税込)。

V-AF 100mm T2.3

 

サムヤンのV-AFシリーズは、ビデオクリエイターから映画制作者まで、あらゆる映像制作者のために設計された、小型・軽量のシネマ用AFレンズ。マウントはソニーE (FE) を採用。同シリーズは国内では「CP+2023」でお披露目され、2023年に「V-AF 24mm T1.9」「V-AF 35mm T1.9」「V-AF 45mm T1.9」「V-AF 75mm T1.9」の4本が発売済み。今回、新たにより焦点距離の長い「V-AF 100mm T2.3」が追加され、5本での展開となった。

V-AF 100mm T2.3
ソニーEマウントを採用したV-AFレンズ群

■統一された大きさ・重量バランス

V-AFシリーズは、広角から望遠まで最大径72.2mmで統一。全長も24〜75mmの4本は72.1mmで同一。本製品はほかのV-AFレンズに比べて13.3mm長くなっているが、フォーカスリングの位置とレンズの重心は揃えられている。このことにより、レンズ交換時のセッティングやバランス調整が容易になり、ジンバルやドローンでの撮影を快適に行える。

V-AF 100mm T2.3

 

また、レンズ前面と側面に、タリーランプを搭載。録画を開始するとLEDランプが緑から赤に変化し、録画中であることを確認できる。

V-AF 100mm T2.3
タリーランプを2か所に搭載 (写真は「V-AF 75mm T1.9」)

■8K対応の高解像度

「V-AF 100mm T2.3」は8Kカメラまでの高解像度に対応。サムヤンのCCI規格に沿って色調を統一しており、どのV-AFレンズで撮っても、動画編集時の作業時間が短縮される。

V-AF 100mm T2.3

■リニアSTMモーターによる高速AF

AF駆動には、リニアSTMモーターを採用。速くて静かなAFを実現している。MF操作時には「リニアMFモード」となり、フォーカスリングの回転角度 (300°) に応じてピント位置の調整を行える。

レンズ側面にあるカスタムスイッチでは、フォーカスリングの操作を、MFと絞り調整に切り替え可能。さらに、専用ソフトウェア「Lens Manager」を使い、カスタムスイッチの設定内容をカスタマイズできる。

V-AF 100mm T2.3

フォーカスホールドボタンは、AFモード時にはフォーカスホールド機能、MFモード時にはフォーカスセーブ機能を使用でき、カメラ本体から「瞳AF」などの機能を割り当てることも可能となっている。

■マニュアルフォーカスアダプターに対応

レンズ先端部には、電子コネクタを持つバヨネットマウントを持ち、V-AFレンズ共通のアクセサリー「V-AF マニュアルフォーカスアダプター」を装着できる。アダプターにはフォローフォーカスやマットボックスに対応したフォーカスリングを装備。最大300°の回転角度の大きなMF操作を行える。

V-AF 100mm T2.3
別売のマニュアルフォーカスアダプター

なお、アダプター使用時は、レンズ側のフォーカスリングは絞り調整用リングとなる。

■防塵・防滴構造を採用

開口部や可動部など、6か所にウェザーシーリングを施した防塵・防滴構造を採用している。

V-AF 100mm T2.3

作例

V-AF 100mm T2.3

SAMYANG V-AF 100mm T2.3 主な仕様

対応マウント ソニーEマウント
焦点距離 100mm
画角 25.4° (フルフレーム) / 16.9° (スーパー35)
開放T値 T2.3
絞り羽根枚数 9枚
最短撮影距離 0.7m
最大撮影倍率 0.17倍
フィルター径 58mm
最大径×長さ 約φ72.2×85.3mm
質量 約280g