カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2024」が、2024年2月22日~25日にリアル会場とオンラインで開催。リアル会場から、注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。
ニコン
ニコンは、2023年に発売された「Z 8」と「Z f」の2機種を前面に押し出し、充実したシステムに成長したNIKKOR Zレンズシリーズとともに多彩な撮影体験ができるブースを展開。ハイアマチュアをターゲットにした「NIKON EXPERIENCE AREA」と、ライトユーザーや若年層にアピールする「NIKON CREATIVE TOWN」の2つのエリアに分けて、より幅広い層に向けてZマウントシステムの魅力を発信していた。
「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」のボケ描写を実写体験
絞り開放から画面全域で円形度の高い美しいボケ描写が得られるハイグレードレンズ「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」(2023年10月13日発売) が多数用意された。組み合わされるカメラは複数用意されていたが、希望者が多いように見受けられたのが「Z 8」。ハイエンドモデル「Z 9」の優れた性能と機能を小型化されたボディに搭載した人気の高いモデルだ。
圧倒的な描写力と玉ボケの美しさが魅力の「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」は、金属製の鏡筒に「Plena」の刻印が入る。
「光と花の庭」と名付けられた撮影コーナーには、無数のLEDライトが設置され、「NIKKOR Z 135mm f/1.8 S Plena」が得意とする点光源の玉ボケを楽しみながらポートレート撮影を行える。使用した「Z 8」では、最新ファームウェアで追加された「リッチトーンポートレート」の階調豊かな表現を体感できた。
超望遠レンズが充実したZマウントシステム
超望遠撮影コーナーでは、NIKKOR Zシリーズの超望遠レンズのハンズオンが可能。高い光学性能を持つ「S-Line」としては軽量で扱いやすい「NIKKOR Z 600mm f/6.3 VR S」(2023年10月27日発売) は、レンズ内手ブレ補正機構VRが強力で手持ち撮影が苦にならない。
超望遠レンズでは、「NIKKOR Z 180-600mm f/5.6-6.3 VR」(2023年8月31日発売) も注目度が高い。被写体検出に「鳥」が追加された「Z 8」との組み合わせで、ブース内に設置された野鳥のフィギュアにレンズを向けて確認する姿が見られた。
NIKKOR 90周年展示には初期のNIKKORレンズも
「NIKKOR」の歴史は、1933年に製造された航空写真用レンズ「Aero-Nikkor」に始まる。2023年は「NIKKOR」誕生90周年にあたり、これを記念してNIKKORレンズの歴史を振り返る展示が行われた。時代の節目に登場した記念すべきレンズが並んだ。
「Z f」「Z fc」を体験するCREATIVE TOWNブース
若年層や女性にファンの多い「Z f」と「Z fc」を展示する「NIKON CREATIVE TOWN」は、カフェのある町並みを再現したブース。両モデルにフィットする小型の単焦点レンズやズームレンズを揃え、街角のスナップやカフェでのテーブルフォトの撮影体験ができる。
中央の広場のような撮影コーナーには、「NIKKOR Z 40mm f/2 (SE)」などのコンパクトなレンズがセットされた「Z f」があり、カメラを向けると男性モデルが笑顔で応えてくれる。
「Z f」の特徴の1つである真鍮製のダイヤル。一般的な金属素材であるアルミ製のダイヤルと質感、操作感を比較。
「Z f」の貼り革部分を交換できる「プレミアムエクステリア」張り替えサービス。セピアブラウン、インディゴブルー、ストーングレー、モスグリーン、サンセットオレンジの5色と、ニコンダイレクト限定のボルドーレッドがあり、各カラーのモデルを額に入れた絵を並べるように展示していた。
APS-Cサイズ機「Z fc」の「プレミアムエクステリア張替キャンペーン」は終了してしまっているが、貼り革部分が交換された「Z fc」が整備済みの訳ありアウトレット品 (数量限定) としてニコンダイレクトで販売中とのこと。カラーによっては取り扱いを終了しているものもある。
カフェをイメージした撮影コーナーでは、実際に “ばえる” テーブルフォトを撮るように「Z f」や「Z fc」のタッチ&トライを楽しめる。