カメラと写真映像のワールドプレミアショー「CP+2024」が、2024年2月22日~25日にリアル会場とオンラインで開催。リアル会場から、注目の新製品や各社のイチオシ、取材スタッフが見つけた注目アイテムを紹介します。
EIZO
EIZOは、カラーマネージメントモニター ColorEdgeの27型、24.1型モデルを揃えて、ブースを構成。5年ぶりにCP+に出展することもあり、各モデルの前にスタッフを配置し、来場者の対応にあたった。
なお、2024年1月1日に発生した能登半島地震の影響で、七尾市と羽咋市にある関連会社の工場が被災。EIZO製品の製造に一部影響が出ていたが、羽咋工場は2月13日から通常稼働に戻り、七尾工場でも3月1日には、100%稼働となる見込みであるとのこと。
2023年2月に発売された「ColorEdge CS2400S」は、扱いやすい24型で、Adobe RGBを99%カバーする広色域のスタンダードモデル。解像度は1920×1200で、USB Type-Cケーブル1本で画面表示と給電を行うため、ノートPCとの組み合わせで使うのに最適だ。別売の測色センサーを使えば、キャリブレーションが可能な点は、従来のColorEdge CSシリーズと同じ。
映像制作に最適なモデルとして展示されていたのが「ColorEdge CG2700X」。4K UHD (3840×2160) の高解像度パネルを使用し、HDR表示機能を持つハイスペック機で、Adobe RGBやDCI-P3をほぼ再現する正確な色表示能力も持つ。キャリブレーションセンサーを内蔵している点も、色再現にこだわるクリエイターには魅力的。
モニターとプリントの色合わせの悩みを解決するアプリ「QUICK COLOR MATCH (クイックカラーマッチ)」を体験できるプリントワークショップコーナーも設けられた。アプリが対応するキヤノンとエプソン、それぞれのプリンターが用意され、用紙の種類を選び、Adobe Photoshopで仕上げた画像をこのアプリ上にドロップするだけでイメージどおりのプリントを行える。前回までの展示でも好評で、今回も設置された。
ブースのコーナーには、EIZOの製造工程を解説するものや写真家たちのコメントを流す映像展示に加え、カラーマネージメントモニターにも寿命があることを示す展示も行われた。左右に同じ映像を表示させた新旧のモニターが並べられ、長期間使用したモニターは色や明るさにムラが生じ、グラデーションも正しく表示されなくなることがひと目でわかるものとなっていた。