42回目を数える「写真の町東川賞」。2026年8月1日、その授賞式が北海道東川町で開催された。

今回ノミネートされたのは、国内作家賞53名、新人作家賞57名、特別作家賞22名、飛彈野数右衛門賞45名、海外作家賞12名の、計158名 (のべ189名)。例年よりも作家・作品とも数が多く、検討や議論にも時間を要したという。
審査委員は、安珠さん (写真家)、上野修さん (写真評論家)、神山亮子さん (学芸員・戦後日本美術史研究)、北野謙さん (写真家)、小原真史さん (キュレーター・写真史)、柴崎友香さん (小説家)、丹羽晴美さん (学芸員・写真論)、原耕一さん (アートディレクター) の8名が務めた。
第42回写真の町東川賞の受賞者は、以下の5名 (敬称略)。
■海外作家賞
マルティナ・ホーグランド・イヴァノヴ (スウェーデン王国)


■国内作家賞
伊奈英次


■新人作家賞
林 典子


■特別作家賞
中西敏貴


■飛彈野数右衛門賞
田川基成


授賞式は、地元のコーラスグループの歌声とともに受賞作品を映像で紹介し、幕を開けた。東川町長・菊地伸さんのあいさつに続いて、審査委員長・上野修さんが、審査の経緯と各賞の受賞理由を説明した。
賞状授与の後には各受賞者のスピーチがあった。国内作家賞を受賞した伊奈英次さんは、今回受賞対象となったテーマの一つ「ZONE」が36年前にも第4回東川賞新人作家賞を受賞したことに触れ、「大変驚いている」と述べた。

また、新人作家賞の林典子さんは、北朝鮮に渡った「日本人妻」を取材した際に感じた、出会いの貴重さなどを語ったほか、東川賞の歴史が自身の年齢と重なる縁の不思議について話した。

会場には、各受賞者の代表作を印刷した巨大な垂れ幕が掲げられ、受賞者の家族や関係者、地元・東川町民の皆さんなど、多くの人がお祝いに訪れた。なお、受賞作家の作品展は2026年8月31日まで、東川町文化ギャラリーにて開催中だ。

第42回写真の町東川賞受賞作家作品展
会期 2026年8月1日 (土) 〜31日 (月)
会場 東川町文化ギャラリー
住所 北海道上川郡東川町東町1-19-8
時間 10:00〜17:00
休館日 会期中無休
入場料 一般 100円、中学生以下無料
問い合わせ 東川町文化ギャラリー (TEL 0166-82-2111)
〈取材〉高橋佐智子