元自衛官という異色の経歴を持つ写真家が捉えた日本の原風景「北東北四季彩」大川清一写真展

大川清一さんの写真展「北東北四季彩」が、2019年1月10日(木)より開催される。

 

大川清一写真展「北東北四季彩」

 

大川さんは故郷の秋田を拠点に、北東北(秋田、青森、岩手)の自然を撮影し続けている。特に鳥海山は精力的に通っている山で、登頂回数は200回以上。そのうち冬季の登山は14回。かつて自衛隊の空挺団で鍛えた心身と得た知識が役立っていると大川さんは言う。

「1992年に独学で写真を始め、最初の10年はほとんどを鳥海山の撮影に費やしました。大判・中判カメラにテントも担いで行きましたが、自分でも体力があったなと思います。最近はデジタル一眼になって楽になりました」

鳥海山を集中的に撮影したあとは、経験を生かしてエリアを広げていった。それは原風景を探し求める旅で、白神山地や八甲田、八幡平、栗駒山といった名山をはじめ、湖沼や溪谷、滝、そして三陸海岸や津軽海峡、日本海の海岸線にまで及ぶ。

「高山植物の可憐な花から、厳冬期の氷の世界までを写真に収めています」

この写真展では2001年に発表した『ふるさとの山鳥海山』と、2015年の『北東北の自然』に新作を加えて厳選した100点を展示する。四季折々に描かれた、厳しくも優しい大自然に圧倒されるだろう。

 

■大川清一写真展「北東北四季彩」

会期 2019年1月10日(木)〜22日(火)
会場 ヒルトピア アートスクエア
住所 東京都新宿区西新宿6-6-2 ヒルトン東京B1F
時間 10:30〜19:00(最終日は16:00まで)
休館日 会期中無休
料金 無料
問い合わせ ヒルトピア アートスクエア(TEL 03-3343-5252)


 

 

〈文〉鬼沢幸江