気鋭の学生写真家が古典技法で新しい表現に挑んだ 中野優太写真展「8m19s」

中野優太さんが「8m19s」と題して、2019年10月17日から23日まで、SPACE K 代官山において写真展を開催する。

 

中野優太写真展「−8m19s−」

 

タイトルの「8m19s」は、太陽から地球までの距離、光速8分19秒という意味だ。本展では、この距離と時間のずれに着目し、月をモチーフに時間や光、重力といった要素を“モノ”として認識しようと試みた。同時に、「私たちを取り巻く世界の当たり前が、本当は得体の知れないさまざまな要素で成り立つことの認識」を試みるものである。サイアノタイプという、日本では「青写真」と称していた古典技法を用いているのが特徴だ。

中野さんは現在、日本大学藝術学部写真学科に在籍。古典技法やモンタージュなど、さまざまな手法でジャンルにとらわれずに独自の視点でアプローチしながら制作を行なっている。

 

中野優太写真展「8m19s」

会期 2019年10月17日(木)〜23日(水)
会場 SPACE K 代官山
住所 東京都渋谷区猿楽町25-1 エディ代官山201
時間 11:00〜19:00(最終日は17:00まで)
休館日 会期中無休
料金 無料
問い合わせ SPACE K 代官山(TEL 090-1204-4804)

 

 

 

〈文〉鬼沢幸江