ヌーヴェル・ヴァーグと戦後日本、貴重な写真が現代に甦る レイモン・コーシュティエ写真展「NEW WAVE CINEMA & JAPAN50s -甦る奇跡の日々-」

リコーイメージングスクエア銀座では、3か月にわたってフランスの写真家3名の写真展を連続で開催している。今回はその第3弾として、Raymond Cauchetier(レイモン・コーシュティエ)氏の写真展を2019年10月23日から11月17日まで開催する。

 

Raymond Cauchetier写真展「NEW WAVE CINEMA & JAPAN50s -甦る奇跡の日々-」
ジャン=ポール・ベルモンド/ジーン・セバーグ
「勝手にしやがれ」(ジャン=リュック・ゴダール)
シャンゼリゼ通り、パリ、1959
©Raymond Cauchetier, courtesy of Boogie Woogie Photography

 

レイモン・コーシュティエ氏は1951年のインドシナ戦争から写真の道に入り、約70年のキャリアを持つ。作品を通じて木村伊兵衛氏と親交を深め、日本のカメラ誌に作品が紹介されたこともある写真家だ。

本展では、数多くの作品の中から2つのテーマを軸に構成した。一つはフランス映画史を飾るヌーヴェル・ヴァーグの運動とともに映画のスチールカメラマンとして活躍した作品で、『勝手にしやがれ』『女は女である』(ジャン=リュック・ゴダール監督)など。そしてもう一つは、1954年の戦後間もない日本各地を撮影した貴重な作品だ。

この両者に共通するのは、鋭い観察眼とヒューマニズムに溢れた眼差しである。日本での展示は珍しく、時代を超え、まさに「甦る奇跡の日々」といえる写真展だ。

 

Raymond Cauchetier写真展「NEW WAVE CINEMA & JAPAN50s -甦る奇跡の日々-」
原爆投下後の広島の路上で遊ぶ子供たち 広島、1954年
©Raymond Cauchetier, courtesy of Boogie Woogie Photography

 

Raymond Cauchetier写真展「NEW WAVE CINEMA & JAPAN50s -甦る奇跡の日々-」

会期 2019年10月23日(水)〜11月17日(日)
会場 リコーイメージングスクエア銀座 ギャラリーA.W.P
住所 東京都中央区銀座5-7-2 三愛ドリームセンター8F
時間 11:00〜19:00(最終日は16:00まで 入館は閉館30分前まで)
休館日 火曜
入場料 1回入場520円(税込) ペンタックスリコーファミリークラブ会員無料
※初回入場時はA.W.P入場カード(1年間有効)発行手数料330円(税込)が必要。
協力 在日フランス大使館、アンスティチュ・フランセ日本、Boogie Woogie Photography
問い合わせ リコーイメージングスクエア銀座(TEL 03-3289-1521)

 

 

 

〈文〉鬼沢幸江