ポートレートの巨匠と新進写真家、2つの写真展が競演「TOKYOGRAPHIE 2019」

TOKYOGRAPHIE 2019の企画展として、アルバート・ワトソン写真展と関健作写真展が2019年11月29日より開催される。TOKYOGRAPHIEは2013年より京都で開催されているKYOTOGRAPHIE京都国際写真祭の特別版として東京で開かれるイベントで、今年で2回目となる。

 

TOKYOGRAPHIE 2019
左:アルバート・ワトソン「ミック・ジャガー」ロサンゼルス 1992年 Photo by Albert Watson
右:「2:16.22 −その記録の向こう側−」 2019年 © 関 健作

 

■アルバート・ワトソン写真展「Wild」

アルバート・ワトソン写真展「Wild」
アルバート・ワトソン「坂本龍一」ニューヨーク 1989年 Photo by Albert Watson

 

「VOGUE」など著名誌の表紙を多数手がけるなど、50年以上にわたって第一線で活躍してきた“ポートレートの巨匠”の日本初の回顧展。「Wild」と題し、ポートレートや風景写真のほか、未公開の新作や坂本龍一さんのアルバム「BEAUTY」のジャケットのアザーカットも展示する。「KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭2019」で開かれた写真展の巡回展だ。

 

■関健作写真展「2:16.22 ーその記録の向こう側ー」

関健作写真展「2:16.22 −その記録の向こう側−」
「2:16.22 −その記録の向こう側−」 2019年 © 関 健作

 

本展のテーマは、アスリートの記録と記憶。かつて陸上競技選手だった関健作さんならではの視点で、自分の記録と対峙し続けた5人のアスリートたちを取材し、インタビューを元にその記録の向こう側で彼らが見たものの視覚化を試みたという。2019年4月、新進写真作家を対象とした「KYOTOGRAPHIE 2019ポートフォリオレビュー」において、FUJIFILM AWARD大賞に輝いた作品である。

 

KYOTOGRAPHIE 京都国際写真祭 SPECIAL EDITION「TOKYOGRAPHIE 2019」

会期 2019年11月29日 (金) 〜 12月12日 (木)
会場 FUJIFILM SQUARE (フジフイルム スクエア) 富士フイルムフォトサロン東京、ミニギャラリー
住所 東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン フジフイルム スクエア1F
時間 10:00〜19:00 (最終日は14:00まで 入館は閉館10分前まで)
休館日 会期中無休
料金 無料
問い合わせ フジフイルム スクエア (TEL 03-6271-3350)

トークイベント

  • 関 健作 × 為末 大「アスリートの記録と記憶」 11月30日 (土) 10:30〜11:30
  • アルバート・ワトソン「Wild」 11月30日 (土) 14:00〜15:00

フジフイルム スクエア2F特設会場にて。各回先着200名、参加無料。申し込みはWEBサイトより。
http://fujifilmsquare.jp/detail/1911290123.html

 

 

 

〈文〉鬼沢幸江