貴重なフィルムから復元した鶴田裕写真展「鉄道写真 昭和29年−昭和33年 〜蘇るコダックローム (コダクローム) の記録と記憶〜」

鶴田裕さんが、67年前にカラーで撮影した貴重な鉄道写真による写真展を開催する。

鶴田裕写真展「鉄道写真 昭和29年−昭和33年 〜蘇るコダックローム (コダクローム) の記録と記憶〜」

 

1954年から1958年にかけて、大学生だった鶴田裕さんは仲間と日本各地の鉄道をカラーフィルムで撮影した。特に好んで使用していたコダックローム (コダクローム) は貴重なポジフィルムで、鶴田さんは進駐軍が放出したものを東京・御徒町で買っていたという。感度はISO10程度。走行列車を写し止めるには困難な状況も少なくなかった。

本展では、長年の間に傷つき経年劣化したフィルムから画像を復元し、プリントした鉄道写真を展示する。日本初のカラーフィルムであるサクラ天然色フィルムを含め、さまざまなフィルムをデジタルスキャンし、色補正によって再現した。カラー写真に注いだ鶴田さんの情熱と苦労、そして当時の空気感が伝わってくる。

鶴田裕写真展「鉄道写真 昭和29年−昭和33年 〜蘇るコダックローム (コダクローム) の記録と記憶〜」

会期 2021年5月6日 (木) 〜17日 (月)
会場 リコーイメージングスクエア大阪 ギャラリー
住所 大阪府大阪市中央区大手前1-7-31 OMMビル1F
時間 10:30〜16:00
休館日 火曜・水曜
料金 無料
問い合わせ リコーイメージングスクエア大阪 (TEL 0570-007996)

 

 

〈文〉鬼沢幸江