花の香りに誘われて記憶と重なる情景を写し取った 若山美音子写真展「マグノリアの香り」

若山美音子さんの写真展「マグノリアの香り」が、2022年3月8日から開催される。

若山美音子写真展「マグノリアの香り」

若山美音子さんは、実家のある中国四川省成都市でマグノリアの花の香りを嗅ぐと、幼いころの記憶が蘇ってくるという。春から夏にかけて咲くマグノリアは、老婆たちが花飾りにして道端で売るのが風物詩となっている。

日々変化する街並みや人々の姿から、古い記憶と重なる情景が浮かび上がる。「どれも見慣れた光景であり、初めて見たような気がする光景でもある」と若山さんは語る。マグノリアの香りに包まれ、過去の自分と無数の会話をしながら写し取った作品を展示する。

若山美音子写真展「マグノリアの香り」

会期 2022年3月8日 (火) ~21日 (月)
会場 ニコンサロン
住所 東京都新宿区西新宿1-6-1 新宿エルタワー28F ニコンプラザ東京内
時間 10:30~18:30 (最終日は15:00まで)
休館日 日曜
入場料 無料
問い合わせ ニコンサロン (TEL 0570-02-8080)

 

 

若山美音子 (Mineko Wakayama)

中国四川省成都市生まれ。四川大学外国語学部日本語学科卒業。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業。2000年以降、写真を始める。写真家・瀬戸正人氏に師事。2020年、写真集『遠い呼吸 – A distant breath -』(Place M) を上梓。日中写真交流協会会長、日本写真協会会員。

 

〈文〉鬼沢幸江