動物たちを写真家3人それぞれの視点で捉えた 吉野信・飯島正広・福田幸広写真展「Animals」

キヤノンフォトコレクション 吉野信・飯島正広・福田幸広写真展「Animals」が、2022年3月30日から開催される。

吉野信・飯島正広・福田幸広写真展「Animals」

 

本展は、キヤノンフォトコレクションとして収蔵する1900点余りの作品の中から、吉野信さん、飯島正広さん、福田幸広さんの「動物」を撮影した作品を展示する。キヤノンフォトコレクションは日本の優れた写真家を対象に、1994年よりキヤノンマーケティングジャパンが手掛けているものだ。

吉野さんは、2012年開催の写真展「Spirit of Wildlife」より作品をセレクト。広大な自然の中で命を輝かせる動物たちの凛々しい姿にフォーカスする。

飯島さんは、2010年開催の写真展「WILD ASIA」より、パンダや野性味あふれる動物たちの作品を展示する。アジアの厳しい自然環境の下、たくましく生きる姿が捉えられている。

福田さんは、20015年開催の写真展「ぼくらはみんな生きている!」より、動物の親子や子どものかわいらしい姿を捉えた作品を展示。福田さんの温かな視点で命の営みを伝える。

作品はそれぞれ10点ずつで構成。3人の作品が一堂に集められ、三者三様のテーマによって作家性が表れた写真展だ。

キヤノンフォトコレクション : 吉野信・飯島正広・福田幸広写真展「Animals」

会期 2022年3月30日 (水) ~5月17日 (火)
会場 キヤノンオープンギャラリー2
住所 東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー2F
時間 10:00〜17:30 (最終日は16:30まで)
休館日 日曜・祝日
入場料 無料
問い合わせ キヤノンギャラリーS (TEL 03-6719-9021)

 

 

吉野 信 (Shin Yoshino)

1943年、日本列島の一角で生まれる。 桑沢デザイン研究所リヴィングデザイン科卒業。1972年、フリーの写真家としてスタート。日本のみならず世界各地の自然景観や野生動物の姿を撮り続けている。日本写真家協会会員。
→ WEBサイト

飯島正広 (Masahiro iijima)

東京都出身。1972年、東京農業大学動物学研究室卒業。行田写真事務所アシスタントを経て、有限会社アジアネーチャービジョンを設立。特にアジア熱帯地方、ヒマラヤ、アフリカなど厳しい自然環境での取材を敢行し、ユキヒョウ、クロツラヘラサギ、ツルのヒマラヤ越えなど、世界でも珍しい動物たちの撮影に成功している。
→ WEBサイト

福田幸広 (Yukihiro Fukuda)

1965年、東京生まれ。日本大学農獣医学部卒。 イギリスBBC Wildlife photographer of the year 2014 両生爬虫類部門ファイナリスト作家。タンチョウに憧れ、北海道の地を訪れたことがきっかけで写真家の道を志す。北海道の野生動物を10年にわたり取材。その後、撮影範囲を海外や水中へ広げ、現在は野生動物、水中、風景の3本柱で取材を進めている。
→ WEBサイト

 

〈文〉鬼沢幸江