エロスとタナトスに魅入られ彷徨い続けた 野村佐紀子写真展「雫」

野村佐紀子さんの写真展 「雫」が、2022年6月23日から開催される。

野村佐紀子写真展「雫」
© Sakiko Nomura

 

ヌードをはじめとした独自の作品世界が国内外で高く評価されている野村佐紀子さん。本展は、写真集『海 1967 2022 下関 東京』(リトルモア) の刊行を記念した写真展だ。

肌、衣ずれ、不在の空間、視線、窓、枯れゆく花、長い橋、夜……。「エロスとタナトスに魅入られ彷徨い続けた」という野村さんが、写真家として歩んだ30年のエッセンスを閉じ込めた本書をもとに構成した。18歳の時に撮影していた作品や、出身地である下関の風景、野村さんが長年取り組んでいる男性ヌードなど、作品10点を展示する。

会期中、トークイベントも開催。book obscura 公式YouTubeチャンネルのLIVE配信で、ヌードの見方やヌードを撮る意味などについて語られる。また、事前にアンケートを実施し、野村さんへの質問等も受け付けている。

野村佐紀子写真展 「雫」

会期 2022年6月23日 (木) 〜7月18日 (月・祝)
会場 book obscura (ブック オブスキュラ)
住所 東京都三鷹市井の頭4-21-5 #103
時間 12:00〜19:00
休館日 火曜・水曜
入場料 無料
問い合わせ book obscura (TEL 0422-26-9707)

オンライントークイベント「教えて!野村佐紀子先生! Special Talk Event」

2022年7月16日 (土) 19:30〜、book obscura YouTubeチャンネルにてLIVE配信。参加無料。
https://www.youtube.com/channel/UC5RaUXk9Wt8KzSX6v0VM7iQ/videos

トークイベントに関する事前アンケートの回答者には、bookobscuraの店舗とオンラインストアで使用可能な500円割引クーポンコードをプレゼント。
https://forms.gle/NpHBkCd2hinZUFEz8

 

 

野村佐紀子 (Sakiko Nomura)

1967年、山口県下関市生まれ。1990年、九州産業大学芸術学部写真学科卒業。1991年より荒木経惟氏に師事。1993年より国内外写真展、写真集多数。おもな写真集に、『裸ノ時間』(平凡社)、『闇の音』(山口県立美術館)、『夜間飛行』(リトルモア)、『黒闇』(Akio Nagasawa Publishing)、『TAMANO』(Libro Arte)、『雁』(BCC)、『Ango/sakiko』(bookshop M)、『愛について』(ASAMI OKADA Publishing)、『GO WEST』(Libro Arte)、『春の運命』(Akio Nagasawa Publishing) など。
→ WEBサイト

 

〈文〉鬼沢幸江