“樹木一本一本に顔があり存在感がある” 軽井沢の森を見つめ続けた山口一彦写真展「EXISTENCE〜Forest of Karuizawa」

山口一彦さんの写真展「EXISTENCE〜Forest of Karuizawa」が、2022年7月7日から開催される。

山口一彦写真展「EXISTENCE〜Forest of Karuizawa」

 

「森には不思議な力があり、樹木一本一本に顔があり存在感がある」

こう語る山口一彦さんは、62年にわたって軽井沢の森を見つめてきた。そこは山口さんにとって故郷のような場所だという。浅間山の噴火の影響で森林は少なかったが、植物遷移で森へと変化した自然林と、軽井沢を愛する人々が植樹した樹木によって、軽井沢ならではの優美な森林が形成されるようになった。しかし近年は伐採が進み、森林が減少している。

本展は、樹木の存在、美しさを感じて森林への意識をより一層もってもらいたいという思いから企画された。「森林には豊かな海をつくる役目があることも知ってほしい。ひとりひとりのアクションよって森林が守られ、最終的には地球の未来をつくる。まさしくSDGs (持続可能な開発目標) ではないだろうか」と山口さんは語る。

山口一彦写真展「EXISTENCE〜Forest of Karuizawa」

会期 2022年7月7日 (木) 〜13日 (水)
会場 ポートレートギャラリー
住所 東京都新宿区四谷1-7-12 日本写真会館5F
時間 10:00〜18:00 (土・日・祝日は11:00から 最終日は15:00まで)
休館日 会期中無休
入場料 無料
問い合わせ ポートレートギャラリー (TEL 03-3351-3002)

 

 

〈文〉鬼沢幸江