国内外で活躍する女性写真家の10年に焦点を当てた写真展「川内倫子 : M/E 球体の上 無限の連なり」

国内外で高い評価を得ている写真家の大規模な個展「川内倫子 : M/E 球体の上 無限の連なり」が、東京オペラシティアートギャラリーで開かれる。会期は2022年10月8日から12月18日。

川内倫子 : M/E 球体の上 無限の連なり
《無題》(シリーズ「M/E」より) 2020年 © Rinko Kawauchi

 

本展では川内倫子さんのこの10年に焦点を当て、未発表作を織り交ぜながら彼女の世界の本質に迫る。タイトルにある「M/E」は新作シリーズで、本展のメインとなる。

「M/E」は「母 (Mother)」「地球 (Earth)」の頭文字で、「私 (Me)」の意味も含む。アイスランドや北海道で撮られた氷河や雪景色、コロナ禍の日常など、一見かけ離れた風景は彼女の柔らかな光と色調で描かれると、見えないつながりを感じさせる。

川内倫子 : M/E 球体の上 無限の連なり

会期 2022年10月8日 (土) ~12月18日 (日)
会場 東京オペラシティ アートギャラリー
住所 東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティタワー3F
時間 11:00〜19:00 (11月3日〜6日は10:00から 入場は18:30まで)
休館日 月曜 (祝日の場合は翌日休館)
入場料 一般1,200円、大学・高校生800円、中学生以下無料
問い合わせ ハローダイヤル (TEL 050-5541-8600)

巡回展

2023年1月21日 (土) ~3月26日 (日) 滋賀県立美術館

 

 

川内倫子 (Rinko Kawauchi)

1972年、滋賀県に生まれる。2002年『うたたね』『花火』(リトルモア) の2冊で第27回木村伊兵衛写真賞を受賞。著作はほかに『AILA』『the eyes, the ears,』『Cui Cui』『Illuminance』『あめつち』などがある。2009年にICP (International Center of Photography) 主催の第25回インフィニティ賞芸術部門受賞、2013年に芸術選奨文部科学大臣新人賞 (2012年度) を受賞。国内での個展多数。近刊に写真集『Des oiseaux』『Illuminance: The Tenth Anniversary Edition』『やまなみ』『橙が実るまで』(田尻久子との共著) がある。
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〈文〉市井康延