心臓を持たずして生まれた姫の物語。村田兼一写真展「姫君と心臓の女神様」

村田兼一さんの写真展「姫君と心臓の女神様」が、2022年12月2日から神保町画廊で開催される。

村田兼一写真展「姫君と心臓の女神様」

 

「姫君と心臓の女神様」は、とある国の姫君の物語。昔々、心臓がないために人の心がわからないことを悩んでいた姫は、心臓の女神にこう祈る。「私に心を宿すという心臓をください」。

本作は、10歳のときに不安神経症を発症し、還暦を過ぎてもなお心臓に不安を覚えてパニックになることがあるという村田兼一さんが、自身の “心臓ノイローゼ” を揶揄するようなテーマで撮り始めた。心臓を持たずして生まれた姫が女神から心を授かるストーリーを、独特の感性によって描いている。

村田兼一写真展「姫君と心臓の女神様」

村田兼一写真展「姫君と心臓の女神様」

会期 2022年12月2日 (金) ~18日 (日)
会場 神保町画廊
住所 東京都千代田区神田神保町1-41-7 安野ビル1F
時間 13:00〜19:00
休館日 月曜・火曜
入場料 無料
問い合わせ 神保町画廊(TEL 03-3295-1160)

 

 

村田兼一

村田兼一 (Ken-ichi Murata)

1957年生まれ、大阪在住。主な個展に「乱暴な姫たち」(1996年9月 神田 デルタ・ミラージュ)、「KEN-ICHI MURATA」(2006年5月 ローマ モンドビザーロ)、「女神の棲家」出版記念展 (2020年12月 神保町画廊) など。写真集多数。
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〈文〉鬼沢幸江