得体の知れない“何か”にどうして惹かれるのか? 川野恭子写真展「何者でもない」

川野恭子さんの写真展「何者でもない」が、2023年3月2日より開催される。

川野恭子写真展「何者でもない」
© Kyoko Kawano

川野さんは、日本に古くから根付く自然観や宗教観を頼りに山と向き合い続けてきた。山や森を歩いていると、ふと「何か」の気配を感じることがあるそうだ。

不思議な形の木や岩、動物、自然現象。祀り崇められることもなく、世に名を残すこともないと思われる得体の知れない「何か」たちに、川野さんはたまらなく惹かれるという。

何者でもないものたちに魅了される心理を、自身の日常と重ね合わせて表層化した。作品となったそれらが「誰かを依代として存在し続けることを願うばかりです」と川野さん。

川野恭子写真展「何者でもない」

会期 2023年3月2日 (木) ~13日 (月)
会場 OM SYSTEM GALLERY
住所 東京都新宿区西新宿1-24-1 エステック情報ビルB1F OM SYSTEM PLAZA内
時間 10:00〜18:00 (最終日は15:00まで)
休館日 火曜・水曜
入場料 無料
問い合わせ OM SYSTEM GALLERY (TEL 03-5909-0190)

作品解説

3月4日 (土)・11日 (土) 両日とも14:00~15:00、写真展会場にて。予約不要、参加無料。

 

 

川野恭子 (Kyoko Kawano)

京都造形芸術大学 (現・京都芸術大学) 通信教育部美術科写真コース卒業。日々の営み、そして山を媒体にし、潜在的記憶の可視化を試み続けている。Steidl Book Award Japan ロングリストノミネート。主な写真集に『山を探す』(リブロアルテ)、『When an apple fell, the god died』『yamadori』(ともに私家版) など。
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