常に時代を鋭く、美しく、可笑しく切り取る 立木義浩写真展「七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を」

立木義浩さんの写真展「七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を」が、2023年6月1日より開催される。

立木義浩写真展「七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を」

 

立木さんは1970〜80年代頃から、仕事で赴いた旅先などで現地の人物や風景を積極的に撮影してきた。2000年代以降は、いくつかの雑誌連載の仕事をきっかけに、自らの拠点である東京でも日常的にスナップを撮りためるようになっていった。

本展では、ここ数年、おもに国内と東京都内で撮影したスナップショットの新作を展示する。コロナ禍という混沌を経てもなお、立木さんの遊歩者としての精神は変わらず、常に時代を鋭く、美しく、可笑しく切り取ることを止めない。

会場では、新作写真集『七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を』も先行販売予定。本展の展示作品を含む新作スナップ約1,000枚の中から、立木さんにゆかりのある選者たちが各16ページを自由に構成するというユニークなコンセプトの一冊だ。

立木義浩写真展「七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を」

会期 2023年6月1日 (木) ~7日 (水)
会場 アイデムフォトギャラリー「シリウス」
住所 東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
時間 10:00〜18:00 (最終日は15:00まで)
休館日 日曜
入場料 無料
問い合わせ アイデムフォトギャラリー「シリウス」(TEL 03-3350-1211)

 

立木義浩写真集『七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を』

立木義浩写真集『七つの真実にまさるひとつのきれいな嘘を』
体裁 B5判 126ページ
価格 2,970円(税込)
発売日 2023年6月26日
発行 アイ・イメー ジング・フラッグ

 

 

立木義浩

立木義浩 (Yoshihiro Tatsuki)

1937年、徳島県徳島市の写真館に生まれる。母・立木香都子は、NHK朝の連続テレビ小説『なっちゃんの写真館』(1980年) のモデルとしてその半生を描かれたことで知られる。1958年、東京写真短期大学 (現・東京工芸大学) 技術科卒業。その後、広告制作会社アドセンター設立時にカメラマンとして参加。1965年『カメラ毎日』で掲載された「舌出し天使」が話題となり、一躍世間の注目を集める。1969年、フリーランスに転身。女性写真の分野を中心に、多くの著名人を撮影。同時に世界中でスナップ写真を日常的に撮り続け、多くの作品を世に送り出す。その一方、広告・雑誌・出版など幅広い分野で活動し、現在も現役カメラマンとしてシャッターを切る。主な受領歴に、日本写真批評家協会新人賞 (1965年)、日本写真協会賞年度賞 (1997年)、日本写真協会賞作家賞 (2010年)、文化庁長官表彰 (2014年) などがある。