風景写真の巨匠・竹内敏信と弟子たちの写真展を同時開催「日本人の原風景を求めて」「竹内敏信への手紙」

2022年に惜しまれつつ逝去された風景写真の巨匠・竹内敏信さんの生誕80周年を記念した2つの写真展が、2023年7月5日より開催される。

竹内敏信・生誕80周年記念展「日本人の原風景を求めて」

竹内敏信・生誕80周年記念展「日本人の原風景を求めて」

竹内敏信・生誕80周年記念展「日本人の原風景を求めて」は、キヤノンフォトコレクション収蔵作品の中より代表作33点と、未公開作2点を紹介する。展示作品は、主に2003年に集大成として出版された写真集『天地』の掲載作品から選んだ。

未公開の2点は、2019年の写真展「日本の桜」終了後に、病を押して最後の富士山&桜撮影へ向かった4月18日に撮られた、最後の桜となる。

竹内敏信の弟子たち・写真展「竹内敏信への手紙」

竹内敏信の弟子たち・写真展「竹内敏信への手紙」

同時開催の竹内敏信の弟子たち・写真展「竹内敏信への手紙」は、歴代16名のアシスタントが師への思いを自作で伝える。一番弟子の古市智之さんは、35年前に撮影で同行した北の地を再訪した。当時はまだまだ若い桜の園で、「30〜40年後、俺の代わりに撮りに来い」と師に言われた場所だという。

16人は独立後それぞれ風景、スナップ、ドキュメンタリーなどさまざまな分野で活動する。そうした彼らと師の物語が綴られる。

■出展作家

古市智之、工藤智道、佐々木啓太、井村 淳、福田健太郎、清水哲朗、秦 達夫、服部考規、榎元俊介、阿南一夫、吉住志穂、種清 豊、酒井梨恵、中津原勇気、三澤史明、中村 翔 (アシスタント着任順)

キヤノンフォトコレクション : 竹内敏信・生誕80周年記念展「日本人の原風景を求めて」

会期 2023年7月5日 (水) ~8月8日 (火)
会場 キヤノンオープンギャラリー1
住所 東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー2F
時間 10:00〜17:30
休館日 日曜・祝日
入場料 無料
問い合わせ キヤノンギャラリーS (TEL 03-6719-9021)

竹内敏信の弟子たち・写真展「竹内敏信への手紙」

会期 2023年7月5日 (水) ~8月8日 (火)
会場 キヤノンオープンギャラリー2
住所 東京都港区港南2-16-6 キヤノンSタワー2F
時間 10:00〜17:30
休館日 日曜・祝日
入場料 無料
問い合わせ キヤノンギャラリーS (TEL 03-6719-9021)

 

 

竹内敏信

竹内敏信 (Toshinobu Takeuchi)

1943年、愛知県生まれ。名城大学理工学部を卒業し、愛知県職員となる。勤務の傍らグラフ雑誌にルポルタージュを発表。1972年に写真家として独立。1985年に『天地聲聞』を発表し、風景写真家の道へと進む。2004年に写真集『天地』で日本写真協会賞年度賞、2008年に第六回藤本四八写真文化賞を受賞。日本写真芸術専門学校校長、一般財団法人 竹内敏信記念財団名誉理事を歴任した。2022年2月27日、永眠。公益社団法人 日本写真家協会名誉会員、一般社団法人 日本自然科学写真協会名誉会員。

 

〈文〉市井康延