半世紀にわたる世界の旅を壮大なスケールでたどる 野町和嘉写真展「地平線の彼方から」

野町和嘉さんの写真展「地平線の彼方から」が、2023年7月8日より開催される。

野町和嘉写真展「地平線の彼方から」
夕日に映える砂丘の谷間を行く少年。カルザス アルジェリア 1972年

 

「地平線の中に立ってみたい」という素朴な思いから、野町さんは25歳のときにサハラ砂漠を訪れた。写真の方向性が定まっていくきっかけにもなったその旅から50余年、世界中を巡って撮影を続けてきた。

故郷の高知で開催される本展は、視点の異なる3テーマで構成する。過酷な風土を生き抜く人々の営みと信仰をテーマにしたライフワークの集大成「地平線の彼方から」、近年積極的に撮影してきた「世界遺産」、そして30年前のソビエト崩壊直後に取材した「シベリア収容所」。計215点の作品で、半世紀にわたる写真の旅を総括する。

野町和嘉写真展「地平線の彼方から」

会期 2023年7月8日 (土) 〜9月24日 (日)
会場 高知県立美術館
住所 高知県高知市高須353-2
時間 9:00~17:00 (入場は16:30まで)
休館日 会期中無休
入場料 一般1,200円、大学生850円、高校生以下無料
問い合わせ 高知県立美術館 (TEL 088-866-8000)

 

 

野町和嘉

野町和嘉 (Kazuyoshi Nomachi)

1946年、高知県生まれ。杵島隆氏に師事した後、1971年にフリーの写真家となる。1972年のサハラ砂漠への旅をきっかけとして、ナイル川、エチオピアなど、アフリカを広く取材する。1980年代後半からは、過酷な風土を生き抜く人々の営みと信仰をテーマとして舞台を中近東、アジアに移し、長期の取材を続ける。2000年代以降は、アンデス、インド等を中心に取材。『サハラ』『ナイル』『メッカ巡礼』『チベット』など多くの写真集が国際共同出版される。東京、ローマ、ミラノ、台北ほかで『聖地巡礼』展を開催。土門拳賞、芸術選奨文部大臣新人賞などを受賞。2009年紫綬褒章受章。前・日本写真家協会会長。
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