造形美の中に被写体の生き方が見える 奈良原一高写真展「肖像の風景」

奈良原一高さんの写真展「肖像の風景」が、2024年1月5日より開催されます。

奈良原一高「肖像の風景」

 

奈良原さんはパリやニューヨークを拠点に世界各地で撮影を続け、造形的な作品が国内外で高い評価を得ました。2020年1月に88歳で逝去した後も、その足跡を追う写真展が続々と開催されています。

本展では、1980年代に日本の各界で活躍した人々を、独自の感性で捉えた作品57点を展示します。奈良原さんは写真家として30年近い実績を重ねながらも、このシリーズに取り組むまでポートレートを撮ることはありませんでした。それまで社会 / 世界から人間存在を問う作品を撮影していた奈良原さんが、人間から社会 / 世界を捉えようとした作品と言えます。

被写体となったのは、天文学者の赤羽賢司さん、ファッションデザイナーの森英恵さんなど29名。いずれも各々の仕事場を背景に撮影されており、造形的な美しさの中に被写体の生き方が表現されています。

奈良原一高「肖像の風景」

会期 2024年1月5日 (金) ~2月4日 (日)
会場 JCIIフォトサロン
住所 東京都千代田区一番町25 JCIIビル1F
時間 10:00〜17:00
休館日 月曜 (祝日の場合は開館)
入場料 無料
問い合わせ JCIIフォトサロン (TEL 03-3261-0300)

 

 

奈良原一高 (Ikko Narahara)

1931年、福岡県生まれ。1954年に中央大学法学部を卒業し、1959年に早稲田大学大学院修了。同年、セルフ・フォトエージェンシー「VIVO」結成に参画 (1961年解散)。1962~1965年に渡欧してパリを拠点に、また、1970~1974年に渡米してニューヨークを拠点に活動。1999~2005年に九州産業大学大学院教授を務める。1996年、紫綬褒章受章。2006年、奈良原一高アーカイブズ設立。2020年、逝去。享年88歳。主な受賞歴に、第2回日本写真批評家協会新人賞 (1958年)、第18回芸術選奨文部科学大臣賞 (1968年)、第9回毎日芸術賞 (1968年)、日本写真協会年度賞 (1986年)。