土門拳写真展「衣文の美〜古寺巡礼より」が、2026年9月4日より開催されます。

写大ギャラリーが所蔵する1200点余りの土門拳コレクションより、『古寺巡礼』全5集 (1963〜1975年 美術出版社) に収録されている仏像写真の衣文 (えもん) に焦点を当てた写真展です。
衣文とは、衣服のひだ、しわの表現を意味する美術用語。単なる衣の描写にとどまらず、制作された時代や地域ごとの様式・精神性を色濃く反映しているといいます。『古寺巡礼』には、仏像の衣文に着目した作品が数多く収録されています。
本展では、飛鳥時代から鎌倉時代までの仏像を捉えた作品の中から、全身像と衣文のクローズアップを組み合わせた約60点を展示します。仏像の厳かなたたずまいと、細部の造形美。2つの視点で撮影された作品を通じて、土門拳が見つめた「衣文の美」の真髄に迫ります。
土門拳写真展「衣文の美〜古寺巡礼より」〜写大ギャラリー・コレクション〜
会期 2026年9月4日 (金) ~11月7日 (土)
会場 東京工芸大学 写大ギャラリー
住所 東京都中野区本町2-4-7 東京工芸大学5号館 (芸術情報館) 2F
時間 10:00〜19:00
休館日 木曜・日曜・祝日 (9月21日・10月11日・10月12日・11月3日は開館)
入場料 無料
問い合わせ 東京工芸大学 (TEL 03-3372-1321)
土門 拳 (Ken Domon)
1909年、山形県酒田市生まれ。中学時代より画家を志すが、家の事情で断念。1933年に営業写真館である宮内幸太郎写真場の内弟子となるが、報道写真家を目指し、1935年、ドイツから帰国した名取洋之助が設立した日本工房に入社。戦後は絶対非演出の「リアリズム写真」をカメラ雑誌などで提唱し、写真界に大きな影響を与えた。1958年に写真集『ヒロシマ』(研光社) を刊行、国内外で高い評価を得る。筑豊炭鉱地帯の窮状を取材した1960年刊行の写真集『筑豊のこどもたち』(パトリア書店) は10万部を超えるベストセラーとなる。ライフワークとなった「古寺巡礼」シリーズでは、仏像や寺院の撮影を約40年にわたって続けるなど、一貫して日本を撮り続けた。
→ 土門拳写真美術館