港で生活する子どものリアルに迫る 国境なき子どもたち写真展「JIBON」小澤太一

国境なき子どもたち (KnK) 写真展「JIBON」が、2026年9月17日より開催される。

国境なき子どもたち (KnK) 写真展「JIBON」小澤太一

 

世界各地の子どもを撮影している小澤さん。昨年上梓された写真集『HEROES』も記憶に新しい。そんな小澤さんが認定NPO法人国境なき子どもたち (以下、KnK) の依頼で、写真展を開催する。

作品に登場するのは、バングラデシュのターミナル港を拠点に生活する子どもたち。彼らはこの港で眠り、遊び、仕事をする、いわゆる「ストリートチルドレン」だ。その多くが、空のペットボトルに水道水を詰め、寄港する船の乗客に売り歩き生計を立てている。

彼らの稼ぎはわずかで、港での暮らしには危険も伴う。KnKはそんな彼らをサポートし、食事や勉強、休息の場を提供している。小澤さんはこの地に約1か月間滞在し、子どもたちの暮らしに密着し撮影を進めてきた。

「何を撮るのか、現地に着くまでは想像できなかった。ただ、“かわいそう” という視点ではなく、子どもたちがふだんの暮らしの中で見つめているものを丁寧に描写したかった」と小澤さん。「毎日を共に過ごし、時には僕も港で一緒に眠ることで信頼関係が生まれ、住まいに案内してくれたり、本当の顔を見せてくれたりするようになった」と言う。

写真の中の子どもたちの瞳は生きる力強さに満ちているが、同時に不安や孤独が漂う。展示はKnKの活動を知ると同時に、子どもの生き方をリアルに感じ、自分ごととして考えるきっかけを与えてくれる。

国境なき子どもたち (KnK) 写真展「JIBON」小澤太一

会期 2026年9月17日 (木) ~23日 (水)
会場 アイデムフォトギャラリー「シリウス」
住所 東京都新宿区新宿1-4-10 アイデム本社ビル2F
時間 10:00〜18:00 (最終日は15:00まで)
休館日 日曜
入場料 無料
問い合わせ アイデムフォトギャラリー「シリウス」(TEL 03-3350-1211)

ギャラリートーク

日時 2026年9月21日 (月・祝) 14:00~15:00
会場 アイデムフォトギャラリー「シリウス」
登壇者 小澤太一
参加費 無料
申し込み 不要

 

小澤太一 (Taichi Kozawa)

1975年、名古屋生まれ。日本大学芸術学部写真学科卒業後、アシスタントを経て独立。人物撮影をメインに、写真雑誌での執筆や撮影会の講師・講演など、活動の範囲は多岐にわたる。ライフワークは「世界中の子どもたちの撮影」で、写真展も多数開催。主な写真集に『ナウル日和』『SAHARA』『赤道白書』『HEROES』『回』など。キヤノンEOS学園東京校講師。日本写真家協会会員。
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〈文〉高橋佐智子