機材レポート

必携アイテムにしたい、上質なミニ三脚『マンフロット POCKET三脚L』

マンフロットPOCKET三脚L(撮影:吉森信哉)
脚部を畳んだ状態の『マンフロット POCKET三脚L』。この外観と手にした重み&手触り、イイ感じですわ。

≪ 期限切れ間近のポイントを使って…? ≫

 昨年末、貯まっていた大手量販店の所有ポイントがあと少しで期限切れになることに気づいた。そこで、帰省する途中に滞在した広島市街で、その店でポイントを使ってしまおうと画策。…とはいえ、そのポイントは “1000ポイント以下” なので、たいしたモノは買えそうにない。乾電池、液晶保護フィルム、録画用DVD-R。ん〜、どれもいらんなぁ(笑)。

 だが、カメラアクセサリー(小物)のコーナーで、何となく良さそうなミニ三脚を見つけた。『マンフロット POCKET三脚L』。通常のテーブル三脚とは違う “プレート状” の斬新なフォルムと、上質な材質感(透明ケース越しの評価)に惹かれた。よし、これにしよう! 価格は…3000円台後半!? 意外と高っ! 少し差額が大きいのでポイントの有難みは薄れるけど、まあ、特に欲しくない電池や録画用メディアを買うよりはイイかな〜と、何となく購入を決定。

≪ POCKET三脚Lは、こんな製品 ≫

 クイックシューのカメラプレートを彷彿とさせる台座部分に、ロック機構がなくて独立で動かせる脚部が3つ。そして、脚部を畳むと “一枚のプレート” 状になる、ずば抜けた携帯性の良さ。それでいて、最大耐荷重は1.5kgと、結構 “やるヤツ”。この耐荷重ならば、一眼レフやミラーレス一眼カメラでも活用できる(と思う)。高剛性の金属製台座と、強力なスプリングで保持される脚部の構造も頼もしそう。最低高1cm、全伸高さ4cm、格納高1cm、カラー黒…というのが、この「POCKET三脚L製品」仕様。

マンフロットPOCKET三脚L(撮影:吉森信哉)
固定ネジ用のスリットは3カ所で、それぞれ前後に大きくスライドすることができる。でも、左右の2スリットは、あまり使うことはなさそう(自分としては)。

マンフロットPOCKET三脚L(撮影:吉森信哉)
オリンパス OM-D E-M10 Mark III + M.ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6 EZ。合計重量、約503g(電池とメモリーカード含む)。この程度の組み合わせなら楽勝!

マンフロットPOCKET三脚L(撮影:吉森信哉)
ソニー α7R III + FE 24-105mm F4 G OSS。合計重量、約1320g(電池とメモリーカード含む)。重量的には許容範囲内だが、装着レンズによる “前重心” がヤバい。ここでは何とかバランスを保ったが、これは非推奨使用例。

≪ 意識せずに携行できる上質な撮影アクセサリー ≫

 マンフロットも含め、各社から携帯性に優れるテーブル三脚が発売されている。だが、基本的な三脚構造を採用している製品だと、テーブルタイプでもそれなりにかさばる。そして、バッグの容量や機材量によっては、収納スペースを確保するのが難しいケースも出てくる。

 でも、小さなプレートに3つの爪を付けたような『マンフロット POCKET三脚L』なら、脚部を折り畳んでしまえば、その厚さはわずか9mm。だから、フロントレンズキャップのような扱いで、マチのない外ポケットとかにも楽に収納できるのよね。

マンフロットPOCKET三脚L(撮影:吉森信哉)
常備薬や飴や非常用ライトなどを収納している常用ポーチ。この中に、常に「POCKET三脚L」を入れている。