機材レポート

手軽で実用的なワイコンを使ってみる『リコー キャプリオGX100』

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ワイドコンバージョンレンズDW-6を装着すると、撮影者は何もしなくても、その焦点距離の情報がExifデータにも反映される。これは便利~!

 え~、GWも終わりまして、すっかり平常モードに入ってますが、GW前半に帰省先でのんびり過ごしたツケが回ってきて、GW後半から現在(東京)にかけて、原稿執筆の遅れを取り戻すのに四苦八苦してますヨォォ~(泣)。

 さて、今回の帰省では、買って間もない『リコー キャプリオGX100』を持って帰ったワケだけど、それと一緒に『ワイドコンバージョンレンズDW-6』も持って帰った。…といっても、コレは仕事で借りてたヤツを、ちょっと流用させてもらったもの。専用アダプターHA-2を介して装着したその姿は…そう、何となくタムロンの初代28-200ミリに似てない?

 まあ、この手のワイコンとしては小さい方だと思う。中には「ヤカンの蓋かよ!」とツッコミたくなる巨大な専用ワイコンもあるからねぇ。…まあ、どこのワイコンかは言いませんが(笑)。

 気になるのは、これを装着した際の画質だよね。え~、結論から言いますと、なかなか良好でしたヨ。当然、キャプリオGX100が「高画質を目指して作られたカメラ」というコトを念頭に入れてね。

 広角端の19ミリ相当は、絞り開放付近で画面周辺に像の流れが見られるが、この現象はカメラ単体(24ミリ相当)でも見られる現象。では、ワイコンを装着して望遠側にズームしたら、画質はどうなるか? ワイコンの使い方としては間違ってるのかもしれないけど、ワイコンを外す時間が惜しいので、そのままズーミング…という方法は、使う側からすると真っ当な撮影スタイルだと思う。で、結果は意外と良かったりした。絞り開放でチェックしたけど、ズーム中域も望遠端(57ミリ相当になる)も、画面周辺部とかに目立った乱れは見られなかった。

 このワイドコンバージョンレンズDW-6、すでに返却しちゃったんだけど。撮影時の使い勝手を思い出したり、パソコン画面で描写をチェックしてると、何だか欲しくなってくるナァ~。

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ツツジの花にマクロモードでドーンと寄る。…が、あまりに画角が広いので、どうしても周囲が空いちゃう。ま、これ以上寄ると、花にカメラの影がかかっちゃうからね~。でも、花がドーンと迫ってる感じは出てるよネ。 ◆リコー キャプリオGX100+DW-6 19ミリ相当で撮影 Aモード f6.5 1/410秒 -0.7補正 WB:屋外 ISO80 JPEG(10M/FINE)

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実家の裏の田畑は、ボクの「写真の原点」的な場所。あ~、イチジク(もしかしたら柿かも)の若葉が柔らかそうでイイねぇ~。ここでもマクロモードで寄る。超広角レンズでこういう撮り方をすると、画面周辺のボケた背景がイヤらしく像が流れたりすることが多い。でも、このGX100+DW-6のマクロ時の描写では、そういう流れは見られなかった。 ◆リコー キャプリオGX100+DW-6 19ミリ相当で撮影 Aモード f5.1 1/410秒 -0.3補正 WB:屋外 ISO80 JPEG(10M/FINE)

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実家では、ウチの両親が孫のためにコイノボリが揚げてくれていた。で、その様子を記念に撮ろうとするんだけど、コイノボリの支柱がけっこう高いのヨ。すぐ後ろには家が迫ってるので、これ以上は下がれないし…。はい、こういう場合に超広角19ミリ相当のワイドな画角が生きるんですネー。ド逆光での撮影だったので、少しゴーストが発生したが、カメラアングルをうまく調整すれば、このようにあまり目障りにはならない。 ◆リコー キャプリオGX100+DW-6 19ミリ相当で撮影 Aモード f5.7 1/1410秒 -0.3補正 WB:屋外 ISO80 JPEG(10M/FINE)