機材レポート

まず、レンズ性能…じゃなくて、ISO感度設定と画質をチェック『ソニー サイバーショットDSC-W170』

W080716_1
ボディのシールもはがして、いざ「本番モード」に突入!?

 今度の日曜(20日)にある結婚式に「サブ機」として持って行く予定の『ソニー サイバーショットDSC-W170』。その操作性については、後日じっくり話すとして、とりあえず画質はチェックしておかねば! でも、レンズ性能とかは後回し。チェックした結果「この画角で撮ると、この部分の画質がイマイチかも」とわかっても、本番でそれを意識しながら撮るのは難しい。…っていうか、28-140ミリ相当の画角がフルに使えなきゃ、このカメラを選んだ意味がないわな(笑)。

 結婚式ということで、まず“ストロボ撮影時のクセ”を把握しておきたい。う~ん、調光精度は特に問題なさそう。スローシンクロじゃない通常発光モードでも、背後がさほど暗くならないのがイイ(ちなみに、キヤノンIXYデジタル系などは、かなり暗く写ってなってしまう)。色再現も良好だが、場面によっては「ちょっと赤っぽいかナァ」と感じることもある。まあ、青っぽくなるよりはイイけどね。ちなみに、ストボロ発光時には、ホワイトバランス設定を変えても、あまり色調に変化はない(設定できる項目数も減る)。

 これらはストロボ撮影時の基本的なチェック項目だが、最近のコンパクトデジカメでは“ストロボ発光時のISO感度”も要チェック。というのも、ISO感度設定「オート」でストロボ撮影をすると、意外と高感度に自動設定されてしまカメラが多いのだ。キヤノンのパワーショットやIXYデジタルを使って「お~、けっこう近距離なのに、ISO200まで上がってしまうのか」と驚いていたら、ソニーのサイバーショット系は「ISO400」くらいまで上がるんだよね。まあ、ISO400で特に画質劣化が目立つワケじゃないけど、できれば「ISO200くらい」までに抑えたいところ。実際、細部をチェックすると、ISO400まで上がると、モノの輪郭や質感や暗部ノイズなどが気になってくるからサ。

 …ということで、本番では「手動設定でISO200」を基本にしようかと思っている(オート設定と手動設定で、調光の仕組みや精度が変わるかどうかは調べてないけど)。画質的にはISO80や100がイイんだろうけど、そこまで感度を下げると、少し離れたらすぐに暗く写っちゃうからね。

W080716_2
街角のお稲荷さんで、ISO感度の違いによる画質をチェックしてみた(ISO80~3200)。ISO80や100の低感度で「すんごく高画質」というワケではないが、そのぶん(?)ISO400や800でも割とイイ感じ(絵柄にもよるが)。色再現に関しては、ISO800くらいまでは自然で、ISO1600を超えると少し色が鈍くなる。 ◆ソニー サイバーショットDSC-W170 28ミリ相当で撮影 Pモード f3.3 1/400秒 -0.3補正 WB:オート ISO400 JPEG

W080716_3
広角側で撮るとISO100だけど、望遠側で撮るとISO400まで感度アップした…。そういった“ISO感度オートのクセ”を理解したうえで、必要に応じてISO感度を手動で設定したい(ここではオートのままで撮影)。 ◆ソニー サイバーショットDSC-W170 140ミリ相当で撮影 Pモード f5.2 1/125秒 -0.3補正 WB:オート ISO400 JPEG

W080716_4
ISO感度オートでストロボ撮影をしたら、案の定「ISO400」まで上がった。そこで、手動でISO200に設定して撮影(露出レベルはわずかにアンダーぎみに変化)。ちなみに、ISO100まで下げたら、かなり暗く写ってしまった。 ◆ソニー サイバーショットDSC-W170 28ミリ相当で撮影 Pモード f3.3 1/30秒 WB:オート ISO200 JPEG