機材レポート

古都の夜景を高感度で手持ち撮影『キヤノンEOS5D』

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 11日(月曜)の夕方に東京を出発し、酷暑が続く関西地方にやってきた。その場所は、ボクの大好きな奈良である。この時期、奈良公園の各観光ポイントを無数のロウソクの灯で彩る「なら燈花会」が開催されている。そこで、広島に帰省する途中に立ち寄ったのである(家族は数日前に帰省してる)。

 さて、撮影機材は何を選ぼうかナ? その前に、三脚をどーするか? 撮影現場はかなり暗いと思われるので、普通に考えると「三脚が必須」なんだけど、帰省の荷物はハンパじゃねぇっス。メチャ重いっス(泣)。しかも、ちょうど帰省時期なので、通常の帰省荷物に「プラス三脚」はイヤだなぁ。…という、軟弱な考えを優先して、無理やり手持ちで撮影することにしよう。

 う~ん、ISO感度は「1600」くらいまで上げる必要があるだろうな。このくらいの感度でも画質的になんとか許せるのは、手持ちのカメラだと「キヤノンEOS5D」か「ニコンD300」になる。あとはレンズが決め手か…。どちらも50ミリF1.4を持ってるので、これを“大口径の切り札”にできる(フォーマットが違うので画角は違うけど)。

 問題は、広角系をカバーするレンズ。あ、それを考えるとニコンはパスだわ! だって、ニコン用だと「シグマ18-200ミリF3.5-6.3DC」しか持ってないから。このレンズだと、広角画角が平凡だし、手ブレ補正機能も搭載してない。キヤノン用は、手ブレ補正機能を搭載する「EF24-105ミリF4L USM」と、手ブレ補正は搭載しないが強い広角効果が得られる「EF17-40ミリF4L USM」を持っている。う~ん、帰省荷物を考えると2本はキツイよ…。

 撮影状況から考えると“手ブレ補正付きで24ミリまでカバー”の24-105ミリが妥当な選択になるだろう。でも、この夜景以後の帰省時の撮影を考えると“圧倒的な広角画角”と“ズーム全域で30㌢弱まで寄れる”という特長を持つ17-40ミリの方が魅力だよなぁ~。ということで、手ブレ補正よりも広角効果を重んじて17-40ミリを選んだのであ~る。

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撮影地はいずれも猿沢池の周辺。 ◆キヤノンEOS5D EF17-40ミリF4L USM(23ミリで撮影) Mモード f5.0 1/2秒 ISO1600 RAW現像(RAW+Lで撮影)

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◆キヤノンEOS5D EF50ミリF1.4 USM Mモード f2.0 1/15秒 ISO1600 RAW現像(RAW+Lで撮影)

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◆キヤノンEOS5D EF50ミリF1.4 USM Mモード f2.0 1/13秒 ISO1600 RAW現像(RAW+Lで撮影)