機材レポート

ズームの広角化だけでなく、各部や各仕様が進化した!!『オリンパスμ1030SW』

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レンズ周辺の四角い枠が特徴的…というか、まだ少し見慣れない感じ(苦笑)。サイズや重さは、ほんのわずかアップした。カラーバリエーションは、メタルシルバー、メタルブラック、メタルグリーン、の3色(これはシルバー)。

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ズーム広角端の画角比較! 左はμ1030SWで、右はボクのμ770SW。う~ん、28ミリ相当と38ミリ相当だと、こ~んなに違うのかぁ~。あと、μ770SWは色調も少し青っぽいネ(どちらもAWBで撮影)。

 いま、手元に『オリンパスμ1030SW』がある(仕事のために借りてる)。μのSWシリーズと言えば、スタイリッシュなボディなのに「水中撮影OK」&「落としてもOK」という、本格的な防水仕様や耐衝撃性がウリである。そのシリーズの最新&最上位機種がμ1030なんだけど、このカメラは従来のSWシリーズとは違うよ~。そう、レンズ部の枠の形が、逆カマボコ型や丸型から「四角」に変わったのダッ!! …って、もちろん前フリですよ、コレは(笑)。

 いちばん大きな違いは、レンズの仕様(主に画角)が変わったこと。従来のモデルは38~114ミリ相当の光学3倍ズームを搭載していたが、μ1030SWには28~102ミリ相当の光学3.6倍ズームが搭載されている。そう、平凡な3倍ズーム機から“ワイドに強いカメラ”に変わったんだよね。ボクは2つ前のモデル「μ770SW」を持っていて、かなり重宝してるけど、やっぱ「38ミリ相当」の画角には不満を感じてたからねぇ。これが「28ミリ相当」まで拡大されると、そりゃあもう全然違う空間表現が可能になるですヨ!

 でも、これだけじゃないのよ、変わった点は。え~と、前モデルの「μ795SW」と比較すると…有効画素数が710万画素から1010万画素に、耐衝撃の高さが1.5㍍から2㍍に、液晶モニターが2.5型ハイパークリスタル液晶から2.7型ハイパークリスタルⅡ液晶に、スーパーマクロの最短距離が7㌢から2㌢に、リチウムイオン充電池が740mAhのLI-42B(CIPA規格:約220枚)から925mAhのLI-50B(CIPA規格:約260枚)に…と、いろんな点が進化してるんだよねー。

 そんでもって、特長や仕様表には表記されない変更点も見逃せない! DISPボタンが新設されて(それは写真で確認できるけど)再生時の撮影情報表示が自由に切り替えられるようになったこと、リチウムイオン充電池の充電時間が5時間から2時間に大幅短縮されたこと(これまでが長すぎた!)…などなど。う~ん、ここまで変わったら、ボクもμ770SWから買い替えなきゃイカンかねぇ(苦笑)。

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解像感やメリハリ感(コントラスト)に少し不満も感じるが「28ミリ相当の1010万画素の絵」としては、まずまず…かな。画面周辺の像の乱れや歪曲収差もあまり目立たないし。従来モデルよりも色鮮やかで華やかな色再現も好ましい。 ◆オリンパスμ1030SW 28ミリ相当 Pモード f5.0 1/400秒 AWB ISO80 JPEG

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夕陽に映えるツツジの花を「スーパーマクロ」モードで撮影。このモードに切り替えると、広角端から少し望遠側にズームする(自動的に)。その状態でレンズ先端から2㌢まで寄れるので、小さなモノでもかなり大きく写すことができるヨ。2㌢まで寄ったら、こんなモンじゃないからねぇ(笑)。 ◆オリンパスμ1030SW 36ミリ相当 Pモード f4.1 1/80秒 AWB ISO80 JPEG