機材レポート

旅のレンズ選びは悩み無用!シグマ18〜200ミリF3.5-6.3DC

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全長78.1mm×最大径70mm、重量405g。高倍率ズームとしては非常にコンパクト。しかも、スリム感が高いのがウレシイよね。

1月も後半になると、東京近郊でも雪がちらほら降ったりする。でも、ほとんど積もらなくて、すぐに“いつもの風景”に戻っちゃう。う〜ん、冬が終わる前に“冬の名残”を見つけてみたいなぁ。…って、言ってることが前回とゼンゼン違う(笑)。まー、細かいことは言いっこナシ!! 前回の冬は「東北の雪景色を撮りに行きたいなぁ〜」と思っていたのに行けなかった。だから、今回の冬は絶対に行くのっ!! そう決意したボクは、新宿駅で『土・日きっぷ』を購入した。お値段1万8000円也。詳しい説明は省くけど、北東北エリア以外のJR東日本管内の列車(新幹線や特急も含む)が、土日の2日間乗り放題になるきっぷなのよネ。

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はるか遠方の雪山の表情から、足元の雪面の表情まで…。広角域から本格望遠域までカバーする18〜200ミリは、まさに「旅の万能レンズ」と言えるかもしれない。あ、マクロ撮影にも強いヨ!

週末の2日間だけとはいえ、久しぶりの旅らしい旅である。「あんな風景を撮りたい、こんな旅先のスナップも撮りたい!」と、出発前から期待感でワックワク状態。ん〜、標準ズームは必須だわな。望遠ズームも欲しい。あ、マクロレンズもいるかナ…。と、期待感が大きいだけに、交換レンズ選びにも熱が入る。でもなぁ、いろんなレンズを持って行っても、結局は交換する手間が面倒だったり、トータルの重量が増えて、移動の負担になったりするんだよねぇ…。

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山形新幹線の終着駅、新庄で下車すると。まず、この山車に遭遇する。超派手な人形たち&装飾。ボクのストライクゾーン的な被写体ですがな(笑)。これは近づいて広角端18ミリで撮った図。

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でもって、これは望遠端200ミリで撮った図…というか、こりゃ頭(ず)だネ。いちばん奥の人形も、ここまでアップで撮れちゃう。しかし、まつ毛とか髭剃り後の青っぽい肌とか、ミョーに生々しいんスけど…。

はいっ、旅立つ前にそういう悩みや不満が生じたら、高倍率ズーム1本でキマリ!! ということで、今回の旅のお供は『シグマ18〜200ミリF3.5-6.3DC』ね。この高倍率ズームは、倍率11.1倍を誇るデジタル専用の製品で、35ミリ判換算で27〜300ミリの画角をカバーしてくれる(ニコンの場合)。しかも、デジタル専用ということもあり、驚くほどコンパクトな設計。前回の「17〜70ミリF2.8-4.5DCマクロ」もコンパクトなレンズだけど、なんと、それよりも全長が短くて軽量なんだよね。これにはビックリ! フィルター径も2サイズ小さい62ミリ径だし。

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新庄から「小牛田行き」の陸羽東線に乗る。当初は、鳴子温泉くらいまで行くか…と思っていたが、雪景色に惹かれて鵜杉で下車。その駅の看板を、背後の風景を絡めて撮った(18ミリで撮影)。

モグモグ…いや、マジで小さいし軽いわ。全体的にスリムだし…ハグハグ…。MYニコンD200に装着してみて、あらためて感心した次第デス。モグモグモグ…(早朝、山形新幹線の車内で駅弁を食べながらチェック中)。このサイズ&重量なら、ボディがD80やD40クラスでもバランス悪くないね。あ、操作性もかなりイイよ。ズームリングはトルク感が割と安定してるし、フォーカスリングのデザイン&感触も良好!

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鵜杉で下車した約1時間後、同じく新庄発の列車(鳴子温泉行き)が鵜杉駅に向かってくる。その様子を、周囲の風景と絡めて望遠域で切り取った。“フツーの標準ズーム”では撮れない望遠らしい描写である(200ミリで撮影)。

山形新幹線『つばさ』で終点の新庄に到着。おっ、道路の端とかには、けっこう雪が積もってるゾ! そんな町中の風景も悪くないが、さらに味のある雪景色を求めて、ローカル線の「陸羽東線」に乗り継ぐ。しばらく行くと、車窓に広大な雪景色が広がった。お〜!(感嘆の声) そして、雪景色の遠方には、連なった雪山が見える。おお〜っ!!(さらに感嘆の声) こういう列車の車窓風景だと、18〜24ミリあたりの画角がしっくりくるネ。でもって、周囲の景色に惹かれて、鵜杉(うすぎ)という無人駅で唐突に下車。駅の看板と周囲の風景、真っ直ぐに伸びるレール、青空を流れる雲などを、18ミリなどの広角域でワイドに写し込む。そして、遠方の雪山の表情や、こちらに向かってくる列車などは、200ミリの望遠域で切り取る…。軽快なズーム1本で、いろんなアプローチが楽しめるのは、本当に楽しいねぇ〜。あ、画質も安定していて文句ナシですヨ! いやぁ、マジで“高倍率ズームの旅”を満喫しましたわ。

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夜をむかえた新庄駅。吊り下げられた可愛らしい飾付けに接近しながら、その先の山形新幹線『つばさ』も写し込む(18ミリで撮影)。

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陸羽東線からいちど新庄に戻り、それから反対側(日本海側)に伸びる陸羽西線にも行ってみましたヨ! ここは〜、清川駅〜、誰もいない駅〜(歌なのか?) ハイ、駅のホームで『D200+シグマ18〜200ミリ』と旅の記念撮影よ〜!