機材レポート

実力派エントリー機と高倍率ズームで北東北を旅する『ニコンD5000+AF-S DX VRズームニッコールED 18-200ミリF3.5-5.6G』

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竜飛岬の名物になっている「階段国道」の途中にて。後ろに見えるのは、階段国道を下りた竜飛漁港に隣接する帯島。

ボクは「日本全国を旅するカメラマン」を自称してるけど、最近はあまり旅に出かけてなかった(深く反省…)。家族旅行とか、雑誌の取材の旅とかはあるけど、それは”本当の旅”じゃなーいっ!! な〜んて不満が溜まっていたけど、ようやく本当の旅(制約のない、ひとり旅)に出かけることができたヨ。2泊3日と少々短めだけど、津軽半島あたりに行くことにした。旅の2日目は、今回の旅のメインイベントとも言える「竜飛岬めぐり」の日。青森6:03発の普通列車(なんと、新型の特急車両だヨ!!)に乗って終点の蟹田まで行き、列車を乗り継いで未乗車区間である津軽線(中小国〜三厩)を乗り潰し。お〜、三厩(みんまや)駅って雰囲気あるねぇ。まさに”終着駅”って感じだヨ。そんでもって、駅前からバスに乗って竜飛岬に向かったのである。

今回の”北東北への旅”の撮影機材に選んだのは『ニコンD5000』と『AF-S DX VRズームニッコールED 18-200ミリF3.5-5.6G』の組み合わせ。D5000ボディは、5月に衝動買い(何となく「欲しいナァ」とは思ってたんだけどネ)したモノ。18-200ミリは、それよりも前(時期は忘れた)に、持っていたフルサイズカバーの24-120ミリを売却して購入したモノ。すでに後継モデルのII型が登場してるけど、羨ましくなんかないゾ!(苦笑)

D5000で魅力を感じたのは、Dシリーズ初の「バリアングル液晶モニター」や、ライブビュー機能や、ハイビジョン動画「Dムービー」撮影機能…などなど。まあ、このあたりは多くの人が魅力を感じる点だけど、それ以外でボクが気に入ったのは”画質モード設定が上位機種並み”という点。従来機のD60や下位機種のD3000だと、JPEG同時記録のRAWモードを選ぶ場合、JPEG画質が低い「RAW+BASIC」に限定される。でも、D5000なら、JPEG画質も考慮した「RAW+FINE」が選べるのだな(もちろん、中間のRAW+NORMALも選べる)。また、RAW+FINE時の連写レスポンスが良好な(連続カット数は多くないが、カットごとの書き込み待ちがない)点も魅力を感じる部分。

AF-S DX VRズームニッコールED 18-200ミリF3.5-5.6Gの魅力は、画角・開放F値・操作性、それらのバランスが良い点かな。正直、D5000ボディとの”大きさや重さのバランス”は、あまり良いとは思わないけど、こういった手ブレ補正機能付きの高倍率ズームは、旅の撮影には重宝するからね。

前日(初日)は、東北新幹線の終着駅(八戸)から八戸線に乗り換えて鮫駅で下車。そして、近くにある蕪島の前の漁港から、沈む夕日や漁港風景に浸った。2日目は、前述のとおり竜飛岬に行き”最果ての風景”を堪能し、その後は青森に戻って八甲田丸の船内を見学。3日目(最終日)は、青森駅前からバスに乗って三内丸山遺跡へ…。と、2泊3日のコンパクトな日程だったけど、天気にも恵まれて満足できる写真が撮れ、充実した”北東北の旅”であった。

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階段国道(国道339号線)の下り口で、看板をバックに記念撮影。D5000のバリアングル液晶モニターは、下方向に開く変則的な(他社と比べて)仕様。でも、この手のモニターがあると”自分撮り”をする際にホント便利。モニターを見ないで撮影したら、看板の位置が変になったり(身体に隠れたり)、水平線が大きく傾いたりしちゃうから。まあ、18-200ミリとの組み合わせだと、その重みで伸ばした手がツラくなるけどね(苦笑)。

龍飛崎の石碑
竜飛岬のバス停の近くにある「津軽国定公園 龍飛崎」の石碑。背後に広がる抜けるような青空が印象的…。その横(画面奥)に見えるのは、石川さゆりが歌う「津軽海峡冬景色」の歌謡碑。でもって、ボタンを押すと流れる歌は、歌い出しに「竜飛岬」が登場する2番のみだヨ(笑)。
◆ニコンD5000 AF-S DX VRズームニッコールED 18-200ミリF3.5-5.6G(18ミリで撮影) Aモード F11 1/640秒 +0.7補正 WB晴天 ISO200 2848×4288ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

帯島を望む
階段国道の途中の展望所(小さな広場)から、竜飛漁港と帯島を望む。う〜ん、イイ雰囲気だぁ〜。戻りのバス時刻の関係で、この漁港や帯島には行けなかった。残念!
◆ニコンD5000 AF-S DX VRズームニッコールED 18-200ミリF3.5-5.6G(34ミリで撮影) Aモード F11 1/320秒 -0.3補正 WB晴天 ISO200 4288×2848ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

海を行く漁船
帯島の沖を航行する漁船。深い青色の海と白い波との”色のコントラスト”が美しい。望遠側に強い高倍率ズームの有難さを実感した場面でもある。
◆ニコンD5000 AF-S DX VRズームニッコールED 18-200ミリF3.5-5.6G(200ミリで撮影) Aモード F11 1/400秒 -0.7補正 WB晴天 ISO200 4288×2848ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

漁港の防波堤
これは龍飛埼灯台の近くから見下ろした、竜飛漁港の”防波堤のある風景”。天気が良いせいもあるけど、この海の青さは感動モノだったね。時間があったら、この防波堤にも行ってみたかったナァ…。
◆ニコンD5000 AF-S DX VRズームニッコールED 18-200ミリF3.5-5.6G(150ミリで撮影) Aモード F11 1/200秒 -0.3補正 WB晴天 ISO200 2848×4288ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

津軽線の車窓風景
竜飛岬からバスで三厩駅に戻り、12:53発の列車で蟹田方面に戻る。これだけ天気が良いと、車窓風景の撮影も楽しいねぇ〜。D5000はレリーズ時の作動音がソフトで心地良いので、こういった車内からの撮影も抵抗なくおこなえる。
◆ニコンD5000 AF-S DX VRズームニッコールED 18-200ミリF3.5-5.6G(18ミリで撮影) Mモード F5.6 1/1000秒 WB晴天 ISO200 4288×2848ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)

蟹田駅ホームの花
蟹田駅での、乗り継ぎ列車(普通/青森行)の待ち合わせ時間は十数分。その間を利用して、ホームに置かれたプランターの花を撮影してみたりして…。
◆ニコンD5000 AF-S DX VRズームニッコールED 18-200ミリF3.5-5.6G(55ミリで撮影) Aモード F4.8 1/500秒 -0.3補正 WB晴天 ISO200 4288×2848ピクセル JPEG(※オリジナルデータ)