機材レポート

K-7の操作で“気になった点”と“気に入った点”『ペンタックスK-7』

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 ペンタックスの一眼レフ(なかでも上位機種)には、「ハイパープログラム」や「ハイパーマニュアル」といった、快適に操作するための機能や仕様がイロイロとある。ワンプッシュで記録形式を変更できる「RAWボタン」もペンタックス独特の機能だし、ISO感度オート時の上限と加減の値が自由に設定できる「オート感度設定」とかも、実に使いやすい。
 でも、フラッグシップ機として開発された『ペンタックスK-7』では、もっと基本的な部分の操作性の問われるだろう。…というか、ボクとしては大いに問いたい部分!(笑) そう、使用頻度が高いダイヤルやボタン類の操作フィーリングの良し悪し、といった部分の操作性である。
 まず“気になった点”は、十字キーとその中央のOKボタン。いや、十字キーはイイんだけどサ、OKボタンのタッチ(指先での感触)が似てるのが問題なんだよなぁ。たとえば、ファインダーを覗いたまま操作してると、「あれ、これはどのボタンだ?」と、わかんなくなっちゃう。このカメラには11点のAF測距点があり、それを十字キーで選択する…ワケだけど、その前にOKボタンを押して“AF測距点選択モード”に入る必要がある。でないと、十字キーに割り振られている4つの機能(ドライブ、カスタムイメージ、ストロボ発光モード、ホワイトバランス)が働いちゃう。…で、AF測距点を選択しようと思ってOKボタン押した…つもりが、実は十字キーのどれかで、そのキーに割り振られた機能が立ち上がってしまう。まあ、これにはキータッチだけでなく、AF測距点の選択方式にも問題があると思うけど。
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十字キーとOKボタンのタッチが似てるのも気になるけど、このボタン構造やデザイン、何だかエントリーモデルっぽいんですけど(苦笑)。
 一方“気に入った点”としては、モードダイヤルにロックボタンが設けられていることが挙げられる。ほら、ボディの肩の部分(左手で操作する側)にあるモードダイヤルって、収納時とかに不用意に動いたりするからね。ん〜、でもまあ、この点は人によって評価が分かれるだろうなぁ…。
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モード表記が立体刻印(って言うのかナ?)で高級感が漂うモードダイヤル。ダイヤル中央の「モードダイヤルロックボタン」、ボク個人は高く評価してます!
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ボクの場合、風景撮影はほとんど「絞り優先オート」で撮影する。だから、簡単にモードが切り換わるハイパープログラム(P)より、絞り優先オート(Av)のポジションの方が都合が良い。あ〜、モードダイヤルにロックがあると、何だか安心できるわぁ〜。 ◆ペンタックスK-7 DA18-55ミリF3.5-5.6AL WR 31ミリで撮影 Aモード f11 1/160秒 -0.3補正 WB太陽光 ISO200 JPEG (※β機を使用)