機材レポート

「CP+2010」で注目の望遠ズームをチェック!!『タムロンSP70-300ミリF4-5.6 Di VC USD』

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みなとみらい線の「みなとみらい」駅で下車して、屋外を目指して上へ上へ…。でもって、建物外に出るとすぐ目の前に「パシフィコ横浜」が見えてくる。

先週の木曜(11日)から4日間に渡って開催された、CAMERA & PHOTO IMAGING SHOW「CP+2010」。ボクは土曜(13日)に行ってきましたヨ。正直なところ、個人的には「昨年までの東京ビッグサイトの方がアクセスは良かったよナァ」って感じる。でも、横浜の「みなとみらい」の周辺なら、他にも見所&撮影スポットが多いから、そういう意味ではイイかもしれないね。

さて、今回の「CP+2010」には、仕事(直接的な)抜きで訪れたので、あまり細かくチェックすることもなく、会場内をな~んとなくブ~ラブラ。「とれどれぐさ」でおなじみの鹿野貴司氏にバッタリ会って挨拶したり、ニコン(ニコンイメージングジャパン)の出展社イベントの「目からうろこの上達術満載!中井精也の写真とカメラの教室」を見学しながら、中井氏の話術に感心したり…と、気がつけば仕事レベルは限りなく「O」に近いよ(苦笑)。

でも、ひとつだけ新製品を触りながら、メーカーの人に話を聞くことができた。それは『タムロンSP70-300ミリF4-5.6 Di VC USD』。そう、タムロン初の超音波モーター「USD(Ultrasonic Silent Drive)」と、独自の手ブレ補正機構「VC(Vibration Compensation)」を搭載した、高性能望遠ズームである。

この望遠ズーム、まだ「試作品」の段階だったけど、見せてもらった「300ミリ・F5.6開放」の参考作例(パネル写真)をチェックする限り、描写性能はなかなか良さそう。もちろん、製品版で実写しないと評価はできないけど、新規光学設計や高級な特殊硝「XLD(Extra Low Dispertion)レンズ」を採用した“最新のSP仕様”なので、個人的にも大いに期待してます!(開放F値は“ほどほど”でイイから、描写性能が優秀なレンズが欲しい、と思い続けてきたボク)

そんでもって、実際に操作してみて、超音波モーター仕様ならではの静粛かつスピーディーなAFを体感。…体感しつつも、実は別の部分を堪能してたりして(笑)。まず、手ブレ補正機構「VC」のブレ補正能力の高さを堪能。2007年に発表された“初のVC搭載レンズ”28-300ミリの時も堪能したけど、今回のSP70-300ミリの“画面がピタッと張りつく”ような効果は、VCのさらなる進化が実感できた。この点に関しても「製品化までには、まだ最終的な調整がありそう」とのことだが、こちらの方も大いに期待してますっ!!

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オープンな造りで親しみやすい雰囲気だったタムロンブース。

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“VC搭載レンズ”だと、鏡筒の太さが少し気になることも…。でも、こういった望遠ズームだと、さほど気にならない。ちなみに、ズームリングのトルク感(重さや均一さ)や、MFリングの操作フィーリングも、なかなか良好だったヨ。

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望遠ズームらしい“少し長め”の専用フードは、直径はあまり太くない。だから、逆付けした際に、あまりかさ張らないのがイイ。