機材レポート

高品位なボディ素材や安定感の高さが魅力の、本格派スナップモデル『リコー GRデジタルⅢ』

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 先日、このブログで紹介したとおり、ボクは1ヶ月くらい前に「キヤノン パワーショットS90」を購入した。このカメラは、機能や描写性能に対する満足度は高いんだけど、手にした時の満足感や安定感はイマイチかな~って感じがする。まあ、かなり小振りでスリムなカメラだから、仕方ないけどねぇ…。

 でも、同じようにスリムで軽快なカメラなのに、ボディの質感が高くて、手にした時の安定感がとても高いカメラもある。その代表格が『リコー GRデジタルⅢ』だ。伝統のマグネシウム合金製のボディは、軽量ながら剛性が高くて、多くのプロフェッショナル仕様のカメラの外装に使用されている。そして、適度な膨らみのグリップ部が設けられているので、スリムなコンパクト機でありながら、抜群のホールド感が得られるのだなー。

 もちろん、F2.8からF1.9へと大口径化された28ミリ相当の「新GRレンズ」や、各種のノイズを大幅に軽減させる新しい画像処理エンジン「GR ENGINE Ⅲ」なども、魅力を感じる部分。それに、シャッターボタンを一気に押し込んだ際(AF測距するヒマもないほど瞬間的なシャッターチャンス)に、あらかじめ設定した距離(1㍍、2.5㍍、5㍍、∞)で撮影できるフルプレス スナップ機能が搭載されたあたりも「本格的なスナップカメラだなぁ~」と感じさせてくれる、とてもソソられる部分。

 …でもなあ、問題は値段だよなぁ(苦笑)。たしかに3万円台とかで売られている一般的なコンパクトデジカメとは、素材も作りも仕上げも違う。でも、正直なところ「7万円台」の値段だと、カメラ店の店頭で「イイなぁ」と思っても、なかなか購入に踏み切れんですヨ。