機材レポート

キレイな高感度撮影ならコレしかない!?フジフイルム・ファインピックスF31fd

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このファインピックスF31fd、ルックス面の魅力は希薄だけど(あくまでもボクの感覚)、使っていくうちに、その便利さ&優秀さにジワジワと惹かれてくるんだよね~。

 ようやくCAPAやデジキャパ!の原稿作業から解放されたので、今日(正確には昨日)は、ふらりと新宿西口に出かけてみた。でもって、思う存分に“カメラ店めぐり”を楽しもうっと! はい、いつものように大手カメラ量販店の「コンパクトデジカメ売り場」に到着デース。あ、キヤノンIXYデジタル810ISって、もう発売されてたんだ。ちょっと触ってみよーっと。…ん? なにっ、フジフイルム・ファインピックスF31fdが2万6000円台だってぇ!? 実はコレ、先月の下旬に買ったばかりなんだよね。以前よりかなり安くなってたから。それがぁ、さらに約5000円も安くなってるよぉ~(涙)。

 その『フジフイルム・ファインピックスF31fd』、今日もバッグに入れて持ち歩いてマス。この機種の最大の魅力は、何と言っても「高感度時のノイズの少なさ」に尽きる。現在のコンパクトデジカメだとISO1600で撮れるのは当たり前。ISO3200やそれ以上で撮れる機種もそう珍しくない。…でも、そのほとんどが、画質的にツライ。ISO400くらいから、もうキビシイ。画面全体に汚い感じのノイズ感が目立ったり、カメラ内の処理(発生するノイズを打ち消す)によって、細部描写やシャープ感の乏しい描写になってしまう。いくら高感度で撮影できても、画質があまりにもお粗末だと、その存在意義を疑ってしまう。

 その点、このF31fdの高感度画質は実に立派! 掛け値ナシにISO400は「実用感度」。ISO800でも驚くほど低ノイズ。ただし、ISO800に上げると、被写体(ピントが合っている部分)の輪郭や細部描写が、少し“作りモノっぽく”なってくる。といっても、他メーカー製品の画質と比較すると、まだまだキレイだけどね。ボク自身、室内や雨天などの息子のスナップなどでは、躊躇なく感度設定を「AUTO(800)」にしちゃう。そうそう、感度オートで上限値が選べるのも、このカメラの便利なところ(1600、800、400の3種類)。ちなみに、通常は「AUTO(400)」を多用してマ~ス。あと、専用バッテリーの長持ち度がスゴイ! 後発モデルのF40fdもCIPA規格で「約300枚」と長持ちだけど、F31fdはなんと「約580枚」っ!! こんなにバッテリーが長持ちするコンパクト機って、ちょっと他にはない。手ブレ補正機構は搭載してないけど、その弱点を補って余りある魅力的な機種ですぜ~っ、奥さん!!(誰?)

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新宿西口、YカメラからBカメラに向かう途中の風景。日陰になった狭い道。その日陰と“遠方に射す光”との対比が印象的。過ぎ去る自転車を絡めてスナップした。感度設定は常用している「AUTO(400)」。ここではISO200まで上がっていた。もちろん、この程度の感度アップでは画質的にはまるで問題ない。