<ライブビューで撮影範囲を広げよう>
チルトモニターを徹底活用! スマホ併用でもっと便利に!
植物のシベや水滴などにピンポイントでピントを合わせるのにライブビューAFは頼りになる存在である。画面のどこにでもピンポイントでAFを合わせられるのが魅力だ。通常のファインダーではわかりづらい細部のピントを拡大して確認できるので合焦確率も格段にアップする。
またモニターが上方向に動くようになり、横位置のローポジション撮影が楽になったため、小さな生き物や植物を積極的に撮影できる。チルトモニターは縦位置撮影では役立たないが、スマホのリモート撮影機能を利用することはできる。カメラの上にスマホを載せて、モニタータッチでピントを合わせ、ライブビュー画像を見ながらシャッターを切る。スマホは地面に置いてモニターとして利用し、シャッターはカメラで切れると便利だと思うが、現状ではできない。
タッチ式のチルトモニター
低い位置の被写体を見つけたらいつでもチルトモニターを引き出すクセをつけるくらい活用しよう
操作性で先代機D810と大きく違う点はチルトモニターの装備。低いポジションの撮りやすさが格段に違う。超高画素フルサイズの画質を生かし、ローポジションの風景を楽しんでみよう。
低いポジションで、かつピンポイントに合わせたいときはチルトモニターのライブビューが活躍!
きっちりと水滴にピントを合わせるため、ライブビューAFで水滴を拡大してピントを合わせシャッターを切った。低いポジションからの撮影でもチルトモニターにより楽な姿勢で撮影できる。
ニコン D850 AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED 絞り優先オート F8 1/50 秒 +0.7補正 ISO800 WB:晴天 手持ち撮影
小さな生き物は地面スレスレで撮ると生き生きと写せる
体長約3cmの小さなリュウキュウカジカガエル。普通に撮ると上から目線で見下ろしてしまうので、チルトモニターを活用してカエルの目線近くから撮影した。小さな生き物の撮影にも素早く対応できるので便利だ。
ニコン D850 AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED 絞り優先オート F5.6 1/160 秒 ISO1600 WB:晴天 手持ち撮影
スマホアプリ「SnapBridge」
スマホをもう1つのライブビューとして使うと縦位置ローポジもラク!
高さ15cm程度のサツマイナモリ。上方向にしか動かないチルトモニターでは縦位置撮影には役立たないが、スマホにライブビュー画像を写し出してリモートで撮影ができる。スマホにニコンのSnapBridgeというアプリをインストールしておき、カメラとのペアリングをしておけばスムーズだ。撮影した画像もスマホで確認できる。カメラのレリーズボタンは機能しないので、あくまでもスマホ操作での撮影だ。
ニコン D850 AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED 絞り優先オート F8 1/15秒 +0.7補正 ISO800 WB:5000K 三脚使用