<ファインダーAFで俊敏撮影>
俊敏な撮影を可能にする高性能AFで生き物を写そう
鳥や小動物など速写性を求められる被写体では、素早くピントを合わせられる位相差AFが有利だ。風景撮影でもパンフォーカス撮影では高いピント精度は求められないので、位相差AFで素早くピントを合わせてシャッターチャンスを生かしたい。基本はシングルポイントAFで狙った被写体にピントを合わせることだ。D810はクローズアップ撮影でのピント精度に少々不安があったが、D850ではフォーカスポイントを目に合わせれば、結構な確率でピントを合わせてくれる印象である。海の中の生き物や空を飛ぶ鳥など、動きが速く、背景がすっきりとした被写体ではオートエリアAFも便利である。
どんなAFも100%ピントが合うわけではなく、止まっている被写体なら撮影画像の確認をして必要なら再撮影、動く被写体なら何枚もシャッターを切ってピントのよいものを選びたい。
153点AFシステム
D5同等の高性能AFで瞬時に生き物の姿を撮りきろう
D5と同等の153点AFは、AF専用エンジンを搭載する非常に優秀なもの。十分に高性能なD810のAFから精度、速度がさらに向上しているので、瞬時にピント合わせして撮りたいシーンで威力は絶大だ。
高速高精度なAFで出会った生き物を俊敏に写そう
地面に下りて餌を探すホントウアカヒゲ。とっさの出会いだったが、ファインダーを覗いて素早くピントを合わせて撮影できた。パッと撮影できる速写性では位相差AFが優位である。
ニコン D850 AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED 絞り優先オート F5.6 1/160秒 ISO800 WB:晴天 手持ち撮影
AFモード・AFエリアモード
静止した生き物を求める構図で撮るならAF-C&シングルポイントAFがベスト
木に擬態しているつもりになっているオキナワキノボリトカゲ。しばらくそのままの姿勢なので、シングルポイントAFで目にピントを合わせた。まぶたに合ってしまうこともあるので、何枚も撮影してピントのよいものを選んでいる。
ニコン D850 AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED 絞り優先オート F4 1/80秒 +0.7補正 ISO3200 WB:晴天 手持ち撮影
刻々とフレーム内を動く被写体では「オートエリアAF」も便利
空を飛ぶ鳥や大海原を泳ぐクジラなど、被写体を追いながら構図を決めるような撮影ではフォーカスポイントを選んでいる余裕はない。オートエリアAFでカメラ任せでも、くっきりと被写体にピントを合わせてくれる。