機材レポート

【キヤノン歴代カメラ】キヤノン PELLIX QL/FTQL レンズから入った光を測るTTL測光への幕開け

 

CANON FTQLの特徴

可動式ミラー機ながら、ペリックスで好評の焦点面部分測光方式を踏襲するためにユニークな受光経路を開発。後のモデルの基礎を築いたカメラだ。

 

フィルム装填のミスを防ぐ「クイックローディング」機構

大衆機であるキヤノネット QL用に考案されたフィルム簡易装填システムがQL機構である。フィルムのベロ部を引き、巻き上げ軸下部の赤いマークに合わせた状態で裏蓋を閉め、巻き上げる……これだけで確実なフィルム装填ができるという先進的アイデアだ。

 

フクロウの目の異名を持つ「キヤノンブースター」


-3.5EVという低照度化でも測光できるFT QLとペリックスQLに共通するアクセサリー。固定式ミラーと可動式ミラーの差を補正する必要があるので、サイドの機種設定ダイヤルでFT系ならF、ペリックス系ならPに切り替えて使用する。

水銀電池2個を電源とするが、うち1個はカメラ内から取り出してセット。アクセリーシューに装着し、カメラのバッテリー室にコードを差し込めば使用可能になる。

 

シャッター速度ダイヤル/バッテリーチェックレバー

シャッター速度ダイヤルの形状や操作方法はペリックスと共通となっている。巻き戻しクランク基部は、アイピースシャッターがなく、バッテリーチェックレバーのみだ。

 

 

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