CANON FTb-Nの特徴
1973年7月発売のマイナーチェンジ機。基本スペックはそのまま、巻き上げレバーの指当て、絞り込みレバーの形状変更など、ていねいな改良がなされた。
細部に目が行き届いた改良で、使いやすさをアップ
F-1のサブ機としても人気を誇ったFTb。それを裏付けるように2年後に登場したのがFTb-N。一部ファンや写真誌では「FTb改」とも。細かな改良点だが、確実に使い勝手は向上した。
シャッターボタンを大きく
左写真:FTb、右写真:FTb-N
FTb-Nのシャッターボタンは、やや大きくなり押しやすくなっている。たくさんシャッターを切っても指への負担が軽減されたことはうれしい点だ。
操作しやすい巻上げレバー
フィルム巻き上げレバーにプラスチック製の指当て(フィンガーレスト)が設けられ、巻き上げ時の指の感触がソフトになった。
前面レバーの形状を変更
FTbの絞り込みレバーがF-1のものに近い形状に変更。ちょっとした部分だが、印象はだいぶ変わっている。
シンクロ接点に安全カバー
外部ストロボ用のシンクロ接点にカバーが設けられ、安心感が増した。プロからの要望もあったのだろう。