CANON AL-1の特徴
AV-1にマニュアル露出機能を加え、ピント検出をCCDラインセンサーによるフォーカスエイド式としたカメラ。後のAF機につながる前衛的カメラだ。
フォーカスシグナルでピント合わせをサポート
ボディ底部に配置されているCCDラインセンサーに光情報を導くため、AL-1のミラーは独特なパターンを持つ部分ハーフミラー。透過した光はサブミラーを経由し、3分割され測距センサーに到達。演算処理した結果をファインダー内でシグナル表示する。コントラストによるピント検出情報をもとに、手動で合わせる方式である。
セルフタイマーを兼ねた電源スイッチ
シャッターボタン基部のダイヤルは電源スイッチだが、電源オン状態でもう一段奥に回すとセルフタイマーとなる。
中央にある横長の測距フレームを被写体に合わせ、ファインダー下部に表示されるシグナルを見ながらピントリングを操作する。中央のグリーンランプがクッキリ点灯すればジャスピンだ。
秒2コマで連写できる「パワーワインダーA2」
AL-1のボディと完全に一体化する単3型バッテリー4本使用のパワーワインダー。秒間2コマのスピードだが、便利なアクセサリーだ。
シャッターダイヤル/露出補正ボタン
AL-1の基本は絞り優先AEだが、オートを外して任意のシャッター速度に設定すれば、マニュアル露出も可能だ。選択可能なシャッター速度はバルブのほか、1/15~1/1000秒が選べる。マウントのエプロン部左手側にある銀色のボタンは、逆光補正専用の露出補正ボタンで、押すだけで+1.5補正となる。