機材レポート

プロはこう選ぶ! ミラーレス時代の三脚選び新基準は!?

3段式で3ウェイ雲台付き、高さはアイレベルというのが一眼レフ時代の三脚選びの基準だった。でも、ミラーレスカメラが当たり前になった今は、三脚に対する要求も変わっている。ミラーレスカメラにマッチする新時代の三脚選びをはじめよう。

 

 

ミラーレス時代の三脚選び

  1. プロはこう選ぶ! ミラーレス時代の三脚選び新基準は!?
  2. ズバリ! 三脚は3つのポイントで選ぶべし! ベストマッチを見つける方法
  3. 雲台は三脚のかなめ! 選ばれる雲台には精度、強度、固定力すべてが揃っていた
  4. 大口径レンズでの望遠撮影に使う三脚は、“耐荷重2倍以上”を選ぶ

 

一眼レフの時代とは違うミラーレス基準でチョイス

一眼レフとミラーレスカメラとでは、三脚選びの基準が大きく違う。一眼レフなら、普通に立って無理なくファインダーがのぞける高さが必須条件になるし、ミラーショックによるブレも気にしなくてはならない。それにカメラ本体も大きくて重い。

それに対して、ミラーレスカメラは総じて軽いうえにメカショックも小さいから、強度や剛性の高さはあまり必要とされない。また、チルト式やバリアングル式のモニターを備えた機種も多いので、アイレベルの高さがなくても問題ないシーンが多いこともある。

もちろん、柵越しで撮るようなときには高さがないとどうしようもないし、耐荷重以上の剛性が求められる超望遠レンズもある。と考えれば、総合的には一眼レフと大差ない基準で選ぶことになるが、条件によっては携帯性を徹底的に重視したチョイスもありえる。一眼レフ時代には考えられなかった選び方が可能になってきたのである。
 

ライブビュー+可動式モニターならアイレベルでなくても大丈夫!

 


モニターの向きを変えれば小さな三脚で対応できる
ミラーレスカメラの多くは可動式のモニターを搭載しているから、三脚が多少低めでも画面を上に向ければ対応できる。高さがなくても困らないなら、ワンサイズ小さな三脚も選択肢に入る。荷物が軽くできるから移動もラクチンだ。

 


2秒セルフタイマーでブレを防ぐ
三脚撮影時のブレの多くはシャッターボタンを手で押すのが原因。なので、2秒セルフタイマーを使う。ミラーショックがないミラーレスカメラなら、これでだいたいブレは防げる。

 


スマホをリモコン代わりに使用する
2秒待つのがイヤ、と言う人はスマホアプリを使えばタイムラグなしで撮れる。シンプルにリモコン操作だけするタイプもあるし、手もとで映像を見ながら撮影することもできる。
 

 
 
 

軽量三脚は強風による転倒に注意!


ストーンバッグで安定性を高める
三脚が軽いと風でズレたり倒れたりする危険もある。カメラも三脚も軽くできるミラーレスカメラだけに、ストーンバッグは強い味方になる。じゃまになることもあるが、持っておくと便利だ。

 

 

写真・解説/北村智史