機材レポート

新しいボケ表現で遊べるレンズ「Lensbaby SOL 45」のボケ効果を試してみた!

レンズベビーSOL45実写レビュー

独創的な効果が魅力のレンズベビー。新しくセンターロック機構やボケブレードを装備して生まれ変わった!
 

ボケブレードで背景のボケをコントロール! 小型化と新機能の追加でさらに遊べるようになったレンズベビー

意図的に収差を残したレンズに、光軸を傾けるティルト機能を加えて、流れるようなボケ味を楽しめるレンズベビー。新型はコンパクト化を実現したほか、ティルト部分のセンターロック機能、そして新たに2枚の「ボケブレード」を採用した。これはレンズ前面にある可動式の羽根で通常は外側に隠しておける。引き出してレンズに重ねるとボケに模様が浮かび上がったりと、変化を加えることができるようになる。

「SOL 45」は一眼レフとミラーレスの6マウントに対応した45mm F3.5のレンズ。いっぽう、マイクロフォーサーズには専用設計の「SOL 22」があり、こちらは22mm F3.5(35mm判換算44mm相当)となっている。すべてマニュアルフォーカスだが、ピント位置をコントロールする楽しさは唯一無二といえる。
 

ティルト角は最大8.5度。ピント調節と組み合わせて、画面の好きなところにフォーカスポイントを作ることができる。

レンズベビーSOL45実写レビュー
 

「ボケブレード」を引き出した状態。2枚あるが1枚だけを引き出すこともできる。

レンズベビーSOL45実写レビュー
 

■普通のレンズにはない効果が出せる

ティルトしつつ「ボケブレード」を2枚ともレンズ前面に。本来なら完全にぼけてしまうはずの波打ち際などに、実際の波紋のような効果が現れた。

撮影:鹿野貴司

キヤノン EOS 5D Mark IV レンズベビー SOL 45 絞り優先オート F3.5 1/500 秒 ISO100 WB:オート

 

■写真に躍動感を

止まっているものがまるで動いているかのように写るのもレンズベビーならでは。

撮影:鹿野貴司

キヤノン EOS 5D Mark IV レンズベビー SOL 45 絞り優先オート F3.5 1/100秒 ISO500 WB:オート

 

■ティルト方向でボケが変わる

収差やティルトによって、F3.5という絞り値以上のボケ効果が得られる。ティルトの方向によってボケが変わるのがおもしろい。

撮影:鹿野貴司

キヤノン EOS 5D Mark IV レンズベビー SOL 45 絞り優先オート F3.5 1/100秒 ISO320 WB:オート

 

■自然なボケ表現も可能

シンプルな背景を選べば、自然さを保ったままボケを活かすこともできる。最短撮影距離は34cmなのでマクロ的な使い方もできる。

撮影:鹿野貴司

キヤノン EOS 5D Mark IV レンズベビー SOL 45 絞り優先オート F3.5 1/80秒 +0.3補正 ISO125 WB:オート

 

 

レンズベビーSOL45/SOL25

左が、今回使用した一眼レフ用の「SOL 45」、中央がミラーレス用の「SOL 45」、右はマイクロフォーサーズ用の「SOL 22」。
 

 

■レンズベビー SOL 45
2018年9月14日発売
オープン価格(ケンコー・トキナーオンラインショップ直販価格:税込 28,901円)
[マウント]キヤノンEF、ソニーA、ソニーE、ニコンF、富士フイルムX、ペンタックスK [焦点距離]45mm [明るさ]F3.5固定(ボケブレード使用時はF5相当) [レンズ構成]2群3枚 [最短撮影距離]0.34m [最大撮影倍率]約0.16倍 [フィルター径]φ46mm [サイズ]φ73×39mm(一眼レフ用)/ φ73×64mm(ミラーレス用) [重さ]約150g(一眼レフ用)/ 約272g(ミラーレス用)

 

 

〈写真・解説〉鹿野貴司